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戻ってきたドライバーで“90点ショット” 石川遼は連続予選落ちにも「淡々と」上昇を待つ

<三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目◇15日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
初日に「77」を叩き、74位タイと大きく出遅れた石川遼。2日目の巻き返しが期待されたが、2バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「75」でのホールアウトとなった。この結果、予選カットラ
インの6オーバーに6打足らずのトータル12オーバー・79位タイで、予選落ちを喫した。
富士山をバックに歩く石川遼【写真】
「内容がよくないからこそ、このスコア。ゆっくりやりたいと思う。昨日からやっていることは一貫して同じだが、良くなってくる過程のなかでは仕方ないこと。波があると思うし、自分が焦っても意味がない」
ラウンド後は、淡々と自身のラウンドを振り返った。
10月の「トップ杯東海クラシック」以来、右にプッシュアウトするミスが続いていたが、スイングの再現性やショットの精度を上げるべく、ダウンスイングでダウンブローに入りすぎている部分を修正した。先週は「まっすぐ行く気がしなかった」と、不調のドライバーを抜き13本で戦ったものの予選落ち。今週はドライバーを入れて、必要な場面でいいショットも打てている。今日も6番ホール(パー4)のティショットでドライバーを使い、本人も満足の”90点ショット”を放ったが、突き抜けて林に打ち込んだ。
「ドライバーもアイアンもそんなに悪くないが、内容と結果がマッチするのを待つしかないと思っているし、淡々とやらなければいけない時期もある。ショットは1打1打よくなってきているが、まずは自分のできることをしっかり地に足つけてやるしかない」
ドライバーで気持ちよく振れて、アイアンでピンを刺すようになるまでは、もう少し時間がかかるという石川。だが、今大会のドライビングディスタンスでは2日間で平均304.5ヤードを飛ばし、堂々の1位を記録した。「飛んでいるというのは自分にとってはいいニュースですね。飛んでいない時よりも飛んでいる時の方が振れているということですから」。
現在取り組んでいるスイング改良への過程には、なかなかうまくいかないこともあるが、一方で良い兆しも見えている。今週の課題を頭の中で整理して、来週の「ダンロップフェニックス」に備えれば、また1歩進化を遂げた石川遼のゴルフを見ることができるはずである。(文・大泉英子)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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