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堀川未来夢、ちょっとしたひと工夫でアイアンショットの精度が上がった!?

＜ダンロップフェニックストーナメント 初日◇21日◇フェニックスカントリークラブ（宮崎県）◇7027ヤード・パー71＞
昨年の今大会最終日、2位以下に2打差をつけてスタートした堀川未来夢。ツアー初優勝の期待がかかる中、懸命にプレーしたものの惜しくも2位に終わった。最終18番パー5でバーディを奪えば1打差で逃げ切れたが、ボギーを叩いたため、優勝した市原弘大に1打及ばなかったのだ。
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「練習ラウンドで18ホールを回ったとき、懐かしいような、悔しい気持ちが出てきました。今年は当然リベンジするつもりですし、初日から最終日をプレーするぐらいの丁寧なプレーを心がけています」
と堀川。昨年の苦い思い出を払拭するためにも、まずは18番パー5でしっかりとバーディを奪っておきたかった。ピンまで残り249ヤード地点から5番ウッドで放った第2打はグリーン左奥のカラーまで転がっていく。ピンを20メートルほどオーバーしたが、寄せワンで狙いどおりのバーディを奪い、ホッとした表情を見せた。
結局、この日は6バーディ・1ボギーの「66」をマークし、首位と2打差の3位タイにつけた堀川。実は、ショット自体の調子はそれほどよくなかったという。
「今年のフェアウェイは芝が長めで、ボールが少し沈むんですよ。前週の三井住友VISA太平洋マスターズと同じイメージで、ボールの横から払うように打つと、クラブフェースのやや下めに当たるため、番手どおりの距離が出なかったり、右に打ち出してしまうんです」
それを解消するために、前日は日が暮れるまで練習場でボールを打ち続けたものの、今一つ解決策を見出せなかったが、今朝の練習場でようやくうまく打てるようになってきた。
「練習場ではあえてボールを少し芝に沈めて打つようにしました。その際、ダウンブロー気味にヘッドを下ろすことを意識したら、少しずつうまく打てるようになってきた感じです」
結果、初日のパーオン率は72・22パーセント（6位タイ）とまずまずの成果を見せた。それでも、ドライバーショットの方向性にはまだ不安が残るため、明日以降もあえて無理をせず、安全に攻めるつもりだ。
昨年味わった悔しさは優勝でしか晴らせないが、今年の日本ゴルフツアー選手権でツアー初優勝を飾っているだけに、昨年ほどのプレッシャーは感じない。最終日の最終ホールをいい位置で迎えるためにも、残る3日間、目の前の1打に集中していく。（文・山西英希）
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