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シード選手の平均年齢最年少と“ラストマッチ”での活躍 共通点はグリーンに?【記者の目】

来季の出場権が確定していない選手たちが、賞金シードを争った最後の戦い「大王製紙エリエールレディス」が幕を閉じた。これで来季の賞金シード選手50人が決定した(最終戦の結果で増える可能性あり)。
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そんな多くの選手が最後の力を振り絞る大会で、ツアーの第一線から退くことを発表した一ノ瀬優希が上位争いのすえに17位タイに入った。「まだやれるんじゃないのかな、という気持ちになりました。(ツアー撤退を)ちょっと撤回したいかも(笑)」と、冗談交じりに話すほどの活躍ぶりだった。
その前の週も同じようなことが起きていた。同じようにシード獲得、最終戦出場、賞金女王に向けて非常に大事な戦いとなった「伊藤園レディス」でツアー引退を発表した大江香織が、最終日最終組に入り、優勝争いを繰り広げ9位タイとトップ10入り。「終わりましたね。スッキリしました!」と今季2番目の順位というベストに近いプレーで締めくくった。
なぜ、2人とも一区切りと設定した試合で活躍することができたのか。それぞれが好スコアの要因に挙げたのは奇しくも同じことだった。
「今回は何のプレッシャーもなくやれたからこのスコアなんですよね。ガンガン狙っていけました」(一ノ瀬)
「今までショットを打つとき“こっちに外したらダメ”などスコアメイクのことを考えていたのですが、今週は“どこにいってもいい”とピンだけ見て打っている。それがたまたまだと思いますがうまくいきました」(大江)
節目の試合というわけではないが、菊地絵理香も同じようなことを台風19号が日本列島に接近していた「スタンレーレディス」の初日に言っていた。「(翌日が)短縮試合になることは頭にありました。だからガンガン行って、悪い方に転がったら仕方ないと思って。3日間大会なら“ここはグリーンの真ん中でいいよね”と守るところも、今日は攻めました」。結果、2位タイに入り「TOTOジャパンクラシック」への出場権につなげると、そこで6位タイ。勢いそのままに、一時は危ぶまれていた最終戦に7年連続で出場を決めた。
大江、一ノ瀬、菊地といえば、年代も近く賞金シードの年数も多い。さらに、どちらかといえば小柄で、爆発力というよりは、パーを確実に拾う安定感が持ち味。その3人が同じように攻め方を変えて好スコアにつなげたのは興味深い。
年代こそ違えど3人と似たタイプで、大王製紙エリエールレディスで賞金シード陥落の可能性もありながらも来季のシードをつかんだ永峰咲希が、今年苦しんだ理由の1つに挙げたのは、コースセッティングの傾向だった。
「今年は特にグリーンが軟らかいというか、突っ込まないとバーディを獲れないというセッティングが多かったので、そこで突っ込みきれる気持ちと技術を持っている人が上に行く。それでバーディ数も増えるし、カットラインも上がる。若手もそうですし、先輩たちも感じて取り組んでいると思います。私も厳しいピン位置でも気持ちよく振って狙っていけるようになることが、オフの課題ですね」
グリーンの軟らかさは、ツアー会場でも度々話題にあがっていたことだった。今年は雨が多かったこともあって、いわゆる「硬い」と呼ばれるグリーンは数えるほど。その分、スコア、難易度を調整するためにピン位置は左右に振られる。だが、経験者ほど頭では分かっていても厳しいピン位置は攻めづらい。結果、菊地のようにセンターにおいて2パット、という選択になってしまう。そうなれば攻めのゴルフについていくことは厳しくなる。
今大会のグリーンはいわゆる「いいショット、フェアウェイから打ったショットは止まり、ミスショット、ラフからは止まらない」というフェアなグリーンだったが、シーズンを通じてこういったグリーンは多くはなかった。そうなれば“攻めきれない”選手たちが上位になかなかこないのも分かる気がする。
一方で、今年40歳になりながらも「KKT杯バンテリンレディス」で勝利を飾った李知姫(韓国)は優勝会見で言った。「若い子たちはピンだけを見て攻めていく。それを見て“ここは攻めていっていいところなんだ”と学ぶことも多いです」。百戦錬磨のベテランですら驚くほど、今の若い子たちは攻撃的だ。ちなみに、この話は「私も若いときに先輩に『ここもピンを狙うの?』と言われたことがあったんですけどね(笑)」というオチがつくのだが。
この言葉に代表されるように、若手は“ピン位置なんて関係ない”と言わんばかりで攻める選手が多い。だからこそ、これまでのように「一日スコアを伸ばせない日があってもいい」なんて言うことはなくなった。3日間ないし4日間全て伸ばさなければ優勝はない。当然これはツアー全体のレベルアップだ。また、永峰が言うように、例えグリーンが軟らかくとも「攻められるだけのショットの精度が必要」ということもまた確か。これらのことをまとめた言葉が、プロコーチの辻村明志氏の「キャディとの“グリーンセンターでいいよ”という会話は一昔前のものになりつつあります」ということなのだろう。
今年女子ゴルフ界にセンセーショナルを巻き起こした渋野日向子はその代表格。大王製紙エリエールレディスが始まる前に、「ここ数試合、攻めの気持ちで頑張ると言っていた割には守りに入っていたのかもしれない。最初から思い切ってやらないとダメ。全英のときのようなプレーをしないといけない」と話し、ピンだけを攻めた。結果、前週の予選落ちからトータル19アンダーとバーディ合戦を制して優勝。賞金女王争いに望みをつないだ。
今回決まった50人のうち、初シード選手が13人というのは過去最高の人数ではない。だが、平均年齢は過去最年少の26.3歳となった。初シード獲得者の平均年齢は22.53歳。この数字は、グリーンの軟らかさによる影響は少なくないだろう。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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