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勝負師2人が彩った2019年の総決算 最後の最後で撮れた愛とシブコの固い握手 【カメラマンの景色】

毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ編】
今年最後の女たちの戦い 藤田光里ら出場のファイナルQT【LIVE写真】
全39試合、国内女子ツアーの今季試合数は過去最高だった。すべての試合が数々のドラマを生み出した。その総決算となった最終戦。ある写真を撮ろうと、カメラマンは奔走した。
終盤の3連勝で一気に女王レースを駆け上がり、2度目の賞金女王に王手をかけた鈴木愛。ルーキーイヤーでシンデレラストーリーを突っ走った渋野日向子。この2人の“絡み”を撮影しようと、会場には練習日から大勢のカメラマンが集結した。
初日のスタートは賞金ランキング順。同1位だった鈴木は同2位の申ジエ(韓国)と最終組。同3位の渋野はその1つ前の組となり、プレー中に2人を1つのフレームに収めることはできなかった。そのため、ホールアウト後の練習場、練習グリーンと、カメラマンは2人を待ち受けるが、ニアミスはあっても一切言葉をかわすことはなかった。
そんな2人の表情を1週間撮影した村上航カメラマン。今年最後の1枚に選んだのは、最後の最後に撮影した“奇蹟”の1枚だ。「最終戦では、全選手が18番グリーンに集まって記念撮影を行いますが、そこに鈴木選手と渋野選手も来て、ほかの選手とスマホ撮影をしたり、話しをしていました。そこで2人はお互いの姿を見つけると、自然と歩み寄って握手をしました」(村上カメラマン)。
互いの健闘をたたえるシーンに、現場のカメラマン全員が色めき立ち、パニック状態になった。それほど、この2人が最後に演じた争いは見る者、取材する者の心を打った。「渋野選手はまだ21歳のルーキーですが、勝負師だなと思いました。鈴木選手は先輩ですが、決して臆することなく勝負に徹していた。鈴木選手は元々そういうタイプの選手。この2人が争った一戦はとても見応えがありました。今年を象徴するような戦いでした」(村上カメラマン)。
「今年はいろんなことがありました。いつもよりドラマがあったと思います。そして、この最後の最後の握手に集約されていたように感じます」と村上カメラマン。最高のフィナーレで終わった女子ツアー。今から来季が待ち遠しくなる、そんな思いが芽生えるような1枚だ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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