大忙しのオフを過ごす渋野日向子が、地元の岡山県に凱旋。地元の1日警察署長を務め、その後は各種表彰式に出席。久しぶりに見る“生”渋野の姿に、各所に集まった大勢の岡山県民が大歓声を送った。
渋野日向子の警察官姿!【フォトギャラリー】
夕方には岡山県の中心、県庁を訪れ約600人の歓迎を受けた。正面玄関に降りたつと、待ち受けた職員やファン、地元報道陣が渋野凱旋を歓迎。ハリウッドスター来日のような歓待ぶりに、渋野も照れ笑いを浮かべた。
「最初の頃は岡山の人か知っている人の応援しかなかったですが、最後はすごい数の人が応援してくださって、プロゴルファーとして本当にうれしいことです」。今季の活躍は、岡山を超えて日本中、世界中を駆け巡った。
海外女子メジャー制覇に、国内でもメジャータイトルを含む4勝。岡山県スポーツ顕彰などの受賞は必然だが、渋野が来年見据えるのは、さらに上の目標だ。早朝の1日警察署長“就任”時、「頑張って獲りたいと思います」と、東京五輪での金メダル獲得を宣言。「自国開催のチャンスはなかなかないので」と、最大の目標をオリンピアン、そしてメダリストとした。
今季は世界ランキングを駆け上がり、全英優勝後には日本勢2番手に浮上。その頃から五輪を意識し始めた。「スポーツ選手ならオリンピックは誰もが出たいもの。目標の場所です」と、すでに準備を進める構えだ。
来季は日本ツアーを主戦場としながらも、米ツアーのスポット参戦を増やす方向をすでに示している。その上でランキングを維持、五輪出場、そして金メダル獲得を目指す。さらには、五輪直後には全英タイトル防衛が待ち受け、その後の方向性についても力強く語った。
「五輪以降はアメリカツアーに行きたいと思うので、頑張りたい」
シンデレラストーリーはひとまず12月でリセット。壮大な物語をつくりあげる渋野の2020シーズンは、すでに始まっている。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>