<プレジデンツカップ 事前情報◇10日◇ロイヤル・メルボルンゴルフクラブ(オーストラリア)>
世界選抜、21年ぶりの勝利なるか? 2年に一度開催される米国選抜と欧州を除く世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」が、現地時間の12日(木)にオーストラリアのロイヤル・メルボルンゴルフクラブで開幕する。
これが現在のタイガー・ウッズのスイングです【連続写真】
世界選抜のメンバーには、4度目の出場となる松山英樹や地元アダム・スコットなど、精鋭ぞろい。対する米国選抜は、キャプテンのタイガー・ウッズが自身を選手としても推薦。ダスティン・ジョンソン、ジャスティン・トーマスらも出場とあって、大きな話題となっている。
土曜日まで自身がホストを務める「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」に出場していたウッズ。その後、同大会に出場していたそのほかの米国チームメンバーらとともに26時間かけて専用機で豪州入りした。「前方に広いスペースがあって、全員でくだらない話しをしたりカードゲームをしたりしていた」とリラックスムードで現地入り。すでに練習を始めている世界選抜のメンバーたちから遅れはとっているが、大会制覇の自信をうかがわせる。
そして開幕に先立ち、現地10日(火)の朝には両キャプテンが会見に出席。それぞれの思いを語った。
「ほとんどの選手が30歳以下で、以前に比べるとだいぶメンバーが変わっている。その中でも経験者もいて、いい構成だと思っている。1998年に何が起こったかなどをメンバーには話した」とウッズ。今回で13回目を迎える同大会で、唯一敗北を喫した98年大会の経験や悔しさなどについても選手に説いた。
対する世界選抜キャプテンのアーニー・エルス(南アフリカ)は、「98年大会に出場した世界選抜のメンバーの中では、私が唯一の生き残りだね」と言って笑う。いまなお現役としてツアーを戦っているエルスのジョークも飛び出すじょう舌ぶりだ。当時のメンバーにはフランク・ノビロ(ニュージーランド)や、尾崎直道、丸山茂樹といった選手が活躍したが、いずれもすでにレギュラーツアーからは撤退。自身はプレーをしないものの、21年前と同じ結果を求める強い思いを持って乗り込んだ。
これまでの対戦成績は世界選抜の1勝1分け11敗。98年が唯一の勝利で、2003年大会では、最終日のシングルス戦を終えてタイとなったため、ウッズとエルスによるプレーオフに勝負は持ち越された。そしてその時は、日没で異例の引き分けに終わったという経緯もある。
時を経て“因縁”は主将対決という形に。目が離せない世紀の戦いがまもなくはじまる。
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