<プレジデンツカップ 2日目◇13日◇ロイヤル・メルボルンゴルフクラブ(オーストラリア)>
2日目を終えて、世界選抜チームが優勢に立つのは2005年大会以来だ。初日に世界選抜が3ポイントのリードを取ると、2日目は5マッチ行われた内、両チームが2勝ずつ獲って1マッチ引き分け。2.5ポイントずつ加算して、世界選抜が優勢のまま大会後半を迎える。
こんなに近くにコアラ!【大会写真】
過去12大会のうち、世界選抜が勝ったのは1998年の1度のみ。両チームともトッププロが集まっているとはいえ、世界ランキングだけ見れば米国選手が一枚上手だ。加えて、大会経験者が多い米国選抜に比べて、世界選抜は初出場選手が7人。今大会ここまでの活躍は、国籍も経験もバラバラな選手たちをまとめる新キャプテンの存在が大きかった。
「アーニーは、お互いをよく知って一丸となれるように努力してくれている。今週はそれが結果となって現れているし、チームルームはいつも雰囲気がいい」と語るのは初出場のキャメロン・スミス(オーストラリア)。選手として何度も大会に出場してきたアーニー・エルス(南アフリカ)が、今年は初めてキャプテンとして参戦。本戦中もホール間をカートで駆け回り、ゲームプランを確認したり、選手たちを鼓舞したりと奔走している姿が印象的だ。
大会4度目の参戦となるルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)は、「細かいところまでサポートしてくれている。彼のためにプレーできるのは、私にとっても特別」と、この日はダスティン・ジョンソン&マット・クーチャーの強豪2人を相手に3&2で勝利。チームに貢献する活躍を見せた。
そんな世界選抜が3ポイントのアドバンテージを持ったまま迎える3日目は、午前にフォアボール4マッチ、午後にフォアサム4マッチが行われる長丁場。2日目を終えて組み合わせが発表され、最初の2日間を選手として戦ってきた米国キャプテン、タイガー・ウッズ(米国)は一時“休戦”。午前中のフォアボールは不在とし、キャプテンの任に専念する。2日目にタイガーと直接対決した松山英樹は、初日と同じくC・T・パン(台湾)と組んで、ウェブ・シンプソン&パトリック・リードと対戦。最終日のシングルス戦に向けて、ムービングサタデーに少しでもポイントを稼ぎたいところだ。(文・谷口愛純)
【3日目 フォアボールの組み合わせ】
■第1マッチ
世界:リー・ハオトン&マーク・リーシュマンVS米国:リッキー・ファウラー&ジャスティン・トーマス
■第2マッチ
世界:エイブラハム・アンサー&イム・ソンジェVS米国:パトリック・キャントレー&ザンダー・シャウフェレ
■第3マッチ
世界:C・T・パン&松山英樹VS米国:ウェブ・シンプソン&パトリック・リード
■第4マッチ
世界:アン・ビョンハン&アダム・スコットVS米国:トニー・フィナウ&マット・クーチャー
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