多くのドラマが生まれた2019年シーズンに活躍した選手たちに、一番“印象”に残っている1打を挙げてもらった。良かったものを挙げる選手、悪かったものを挙げる選手。性格やその年の活躍が如実に出るこの企画。今回は、日本ツアー本格参戦初年度でメジャーを含む2勝を挙げたペ・ソンウ(韓国)をお届けする。
ドレスに身を包むとガラッと変わるソンウ【写真】
日本ツアー初参戦となった今季、ソンウが最も驚いたのが、日本のグリーンだった。開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」が行われる琉球GCは数少ないコーライグリーン。「こんなに難しいグリーンで毎週やるの?」と感じながらの予選落ちで、不安にかられたという。
全39試合でコーライグリーンはダイキン、「フジサンケイレディスクラシック」、そして最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の3試合のみ。そして、そのリコーカップでは見事に“難敵”を克服し、勝利を挙げた。
韓国ツアーの実力者として乗り込んだシーズンは、そんなスタートとエンディングとなったが、1年間をトータルで見ると、やはりというほかない結果に終わった。8月の「北海道meijiカップ」で初優勝。最終戦で2勝目を果たすなど、トップ10は13回。獲得賞金は1億2700万円を超えてランキング4位と、評判通りの活躍だった。
苦戦すると予想されたパットも、パーオンホールでの平均パットは7位。勝負強さを見せ、堂々のパフォーマンスを披露した。そして、そんなソンウがいちばん印象に残っている1打は、「三菱電機レディスで打ったパットがブーメランのように曲がって(笑)。スゴく気持ちよかったので、覚えています。今年はパットに泣かされたり、笑わされたりの1年でした」と、やはりグリーン上にあった。
「ショットはパフォーマンスでパットはマネー。プロとしてはパットがとても大事なので、それで覚えているというのもあります。日本の選手達は日が暮れてもパット練習をしています。自分も遅くまでやるほうだったのですが、それより遅くまでやっている人が多かったです(笑)」
日本に来てから、より練習量が増えたというソンウ。だからこそ、パットが印象に残るのだという。「三菱電機レディスのパットは土曜日の17番。横からの10メートルくらいでしたが、よく入ったなと」。これからもパット練習を多めに行い、勝負どころで入れまくる姿を見せてほしい。
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