2019年にキャリアハイとなる賞金ランキング24位に入り、自身初となる最終戦に出場するなど3年連続で賞金シードを獲得した三ヶ島かな。ツアーでも最も初優勝に近い女子プロゴルファーは今年24歳となる子(ねずみ)年生まれの年女ということで、12年周期での過去・現在・未来を聞いてみた。今回は12年前の自分について。
着物に浴衣、私服姿も!三ヶ島かなのオフショット
Q.年女となりましたが、24歳はどんなイメージですか?
高校生のときに考えていた24歳はとても大人だと思っていましたが、全然違いますね。「こんなのものなの!?」って(笑)。
Q.12歳のときに描いていた24歳の自分と今の自分を比較すると?
12年前から『プロゴルファーになるんだ!』とは思っていたけど、中身は全然『あれ?』という感じ。見た目とかも大人なオーラが出るんだろうと思っていました。おしゃれで綺麗で色気があって…、のようなイメージでしたね。
Q.夢に描いていて、24歳でしっかりプロゴルファーになっていますが?
すごいのかな? 12歳のときにプロゴルファーになると思っていたので、そんなにすごいとは思わないですね。逆に(12年前の自分は)『もっと頑張れよ』って思っていると思います。
Q.『もっと頑張れよ』はどういうところに感じますか?
ちゃんと賞金は稼げているけど、目標は優勝です。その目指すものに対して、まだできてないから頑張れよって言うと思いますね。
Q.24歳の自分が12歳の自分に声をかけるとしたら?
『今もしんどいだろうけど、もっと厳しいこと待っとるけん、覚悟しとけ』って言いたいですね(笑)。ジュニアのころから(柏原)明日架先輩や(種子田)香夏先輩が身近にいたから厳しいというのは分かっていると思うけど、テレビみたいな華やかさは努力せんと出てこないんだよというのは伝えておきたいですね。
もし12歳の私がこれまで自分が通ってきた道をたどってくるのだとしたら、心しておかないと心が折れるよということです。いや、折れてもいいんだけど、そこから立ち上がれないとダメです。
Q.24歳の自分はどうして乗り越えられた?
プロテスト(2016年の一度目)に落ちたときは、絶対に落ちられないという気持ちでQTにいきました。その覚悟が良かったんだと思います。人生を懸けてきたからかな。今でも半端な気持ちではいられないと思いますよ。
■三ヶ島かな
1996年7月13日生まれ、福岡県出身。父の影響で10歳からゴルフを始める。沖学園高時代には、同級生の篠原まりあらとともに九州ゴルフ界で活躍。高校卒業後の15年にプロテストを受験も不合格に。しかし、その年のファイナルQTで5位に入り、単年登録者として16年シーズンからレギュラーツアーに参戦。17年に初のシード権を獲得すると、以降は3年連続でシードを保持。また、QTの受験資格がLPGA会員のみとなる制度変更を受けて臨んだ18年のプロテストに合格した。本名は三ヶ島伽奈だが、記事に『三ヶ島伽奈』と漢字が並ぶと読みづらいだろうと父と考え、登録名はひらがなとしている。
<ゴルフ情報ALBA.Net>