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河本結の組“だけに”スロープレーでペナルティ? 米ツアーデビュー戦で残った後味の悪さ【記者の目】

米国女子ツアー2020年シーズン第2戦の「ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ」をトータル9アンダーの8位タイで終えた河本結。米デビュー戦でトップ10入りという結果を残したが、アテスト(スコア提出)終了後、なぜかその顔に緊張感が浮かんでいるシーンを見た。
その時の状況はこうだ。同伴競技者のカルロタ・シガンダ(スペイン)とともにスコアを提出しテントから出ると、2人のもとに競技委員が近づいてきた。すると深刻そうな表情の競技委員から何やら説明を受ける河本、シガンダとその関係者たち。選手たちは、どこか“腑に落ちない”という表情を浮かべている。会話の端々を聞くと、どうやらプレー時間についての話し合いがされている。時間でいうと30分ほどだっただろうか。
結論を先にいうと、河本とシガンダの2人には、この日スロープレーでペナルティがくだされた。その詳細について聞こうとUSLPGAに質問を投げると、担当者からメールで『ツアーのペース・オブ・プレー規定に抵触し、罰金を科した。なお、ストロークのペナルティは科されない』という“事実のみ”が返ってきた。これでは、どのような話し合いがもたれていたのかが分からない。そこで河本本人や、一緒にいた関係者にも詳細を聞いた。
それをまとめると、河本、シガンダ組が最終ラウンドの8番に入った時、競技委員から『前の組がペースアップしたからついていくように』という忠告がまずされた。さらに11番ティで、『warning』すなわち警告がくだされた。するとその後、河本の組は予告などもないままプレー時間を計測されていたそうで、その結果をふまえアテスト終了後のあのシーンにつながるというわけだ。
関係者の話を総合すると、今回規定に触れたのは、1打を30秒以内で打たなければいけないという米国女子ツアーのルールだった。つまりパー4であれば、120秒以上の時間をかけてはならず、それをオーバーするとホールにペナルティが科されるというわけだ。ただし、これも関係者の話であって、LPGAの正式な話ではない。ちなみに河本とシガンダは、計測されたなかで、“たまたま”それぞれ2ホールでタイムオーバーしていたという。
河本には釈然としない部分もある。「18ホールのプレー時間は4時間を切っていたみたいで、『タイムペースはグッド』と言われました」。全体としてはプレーペースに問題はないが、ホールごとに見ると遅いところがある、ということらしい。さらに選手としては計測することを教えて欲しかったという旨を伝えたそうだが、これについては競技委員からは『プレーの進行を乱さないため言わなかった』、『選手がいいプレーをするために伏せていた』と言われたとのことだ。
結局、河本とシガンダにはそれぞれ5000ドル(約54万円)の罰金が科されることになった。1ホールのペナルティで2000ドル。2ホール目になるとさらに3000ドルがプラスされる、という仕組みだと教えてくれた。
河本は「日本とはやり方が違うので、それを理解していなかった私が悪かった」と言ったうえで、説明を求めた。最後には『いいレッスンだったと思って欲しい。あなたにとって今年がグレートイヤーになることを約束するよ』という言葉もかけられたそうで、河本はこれに「絶対に(試合で)取り返します。心に火をつけてもらったと前向きにとらえないと」と自らを奮い立たせる以外に、モヤモヤが残る気持ちのやり場がなかった。
ただ試合を見ていると随所で詰まっている場所もあり、“この組だけに”ペナルティがくだされた、というのは、どこか不自然さも感じてしまった。他の組も計測したうえで、たまたま河本とシガンダだけが抵触していただけなのかは分からないが、例えば抜き打ちで何組かやっていたら、もう少し同様の話を聞いたとしても不思議ではない。
今年4月の「マスターズ」後から米国男子ツアーでは、スロープレーが厳罰化。それが女子ツアーにも波及しているようで、たまたまその対象になったということなのだろうか? やはり協会の話も聞きたいと思い、先ほどのUS LPGAからの回答に対して、細かい規定や罰金の額を教えて欲しいと、さらに質問を投げてみた。すると、返ってきたのは『申し訳ないが、公にこの詳細を明らかにすることはできない』というわずか数行の答えのみだった。
13年の「全英オープン」では上位争い中の松山英樹がスロープレーでペナルティを受け、「納得していない」と不服を訴えたことがあった。去年の「全米女子オープン」では、韓国系米国人のアマチュアが、これまた不可解なペナルティを科された。マスターズでも、中国人アマチュアにだけスロープレーでペナルティがくだった例もある。これらは一例に過ぎないが、そんな話も踏まえてしまうと…、さらに“モヤモヤ”する気持ちが出てきてしまうのだが、これは考えすぎだろうか。
もちろん、少しでもプレーを早めたいという理念に異論の余地はない。今後、ツアー全体でそれを正そうと取り組んでいき、ここからペナルティが増えることだって考えられる。ただそこに“公正さ”が感じられない場合、選手の不信感や不必要な論争が出てくる可能性も十分に考えられる。少なくとも、アテスト後にこそっと選手だけに伝えるやり方ではなく、堂々と公表してもいいのではないだろうか? そう思った。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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