今季、プロとしてルーキーシーズンを迎える西村優菜が『CROSSOVER 〜こころを動かすスポーツ〜』(BSフジ)のインタビューを受け、憧れの人からもらった“宝物”について話した。西村は2000年生まれの19歳。今季活躍が期待される “プラチナ世代”の1人で、同学年には安田祐香、古江彩佳、吉田優利らがいる。
西村優菜、安田祐香、古江彩佳のプラチナ世代3ショット【写真】
5歳からゴルフを始め、小学校低学年のときにはプロゴルファーを目指していた。同級生の友達が遊んでいる中で「自分も遊びたい気持ちはありましたけど、プロゴルファーになると決めていたので、目標を失わずに練習できていた」と振り返る。そして昨年、目標にしていたプロテスト一発合格をクリアした。「すごく長い時間をかけて、プロテスト合格を追いかけてきた感じがするので、ホッとした気持ちとうれしさがありました」。
西村にはプロになる思いを強くさせた憧れの人がいる。日本女子ツアーで15勝、米国女子ツアーで9勝を挙げ、2017年に現役を引退した宮里藍だ。
「8歳(2009年)のときに、藍さんを見るためにサントリーレディスを観戦しに行って、プレーにすごく衝撃を受けました。そのときに藍さんにボールをいただいて、小さい私にとってはすごくうれしかった。『私もこういう選手になりたい』『ロープの中でプレーしたい』という気持ちが芽生えました。そこからはよりいっそう真剣にプロゴルファーを目指してやってきました」。
『あい☆ちん』とプリントされた宮里藍のオウンネームボールは、今でも宝物で大事にしまってある。
西村は身長150センチと小柄で飛距離が出る方ではない。それでも夢を追いかけてこられたのは、155センチで米国女子ツアーで活躍した宮里藍の存在があったからだ。「小さくても世界で通用するということを藍さんが証明してくれた。不利な部分もありますけど、それをカバーできるように人よりも努力をしなくてはいけない。そういう勇気を藍さんが与えてくれました。それが自分にとって大きなターニングポイントだったかもしれないです」。
今季の目標については「もちろん初優勝はしたいですけど、私の大きな目標は10年間上位選手でいること。その間に海外にも挑戦したいと思っています」。2018年のツアーで、アマチュアとして出場した西村と同じ組で回った元世界ランク1位の申ジエはこう言っている。「私と同じで身長は小さいけど、いずれ世界でプレーする選手だと思います」。150センチのルーキーの活躍に期待したい。
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