2016年にプロに転向後、2017年から3年連続で賞金シードを獲得するなど着実にステップアップしてきた三ヶ島かな。『優勝』という目標達成のために、今年のオフから渋野日向子を全英オープン優勝に導いた青木翔コーチに師事し、スイング改造に取り組んでいる。そんな三ヶ島のクラブセッティングを見てみよう。
昨年と違うのはアイアンのシャフトだ。青木翔コーチと行った合宿では、徹底的にマン振りを意識する練習に取り組んだ。その結果、「これまで以上に振れるようになって、クラブ自体が軽く感じるようになった。トップなどのミスが出始めたので、もう少し重みを感じたくて変更しました」と三ヶ島本人は振り返る。実際、アイアンのシャフトは『MCI60』から『MCI70』へと10グラム重くなった。これについて、2017年から三ヶ島を担当しているツアーレップの阿部貴史氏に話を聞いた。
「三ヶ島プロからリクエストがあったので、2月中旬にフィッティングを行いました。簡単に言うと重たくハードに。クラブが軽すぎることによるトップのミスがなくなり、本人も手応えを感じているようでした。試合で使わないと分からない部分もあるので、今後も話を聞きながら対応していきたいと思っています」
■昨年JGRに替えて飛距離が12ヤードアップ
三ヶ島の魅力はフェアウェイを外さない正確なドライバーショットだ。昨年のフェアウェイキープ率は76.93%で4位。中京テレビ・ブリヂストンレディスでドライバーを『JGR』に変更し、方向性に加えて飛距離も伸びたという。阿部氏は「その大会で2018年のドライビングディスタンス、227.6ヤードを大幅に上回る239.1ヤードをマークしました。12ヤード近くも伸びたんです」と嬉しそうに話す。
■58度は50度よりもシャフトは軽いがバランスは重め
また、リカバリー率が66.30%で6位、サンドセーブ率が51.43%で3位とショートゲームの上手さもある。これを支えているウェッジが『TOUR B XW-B』だ。シャフトはスチールでだが、50度のほうが58度よりも少し重たい『モーダス105』を使用している。「アイアンとの流れを崩さないためです(アイアンと50度のウェッジのバランスはともにC9.5)。58度はヘッドの重みを感じたいからと、バランスをD0.5と少し重めにしています」(阿部氏)
青木コーチとのスイング改造で力強いスイングを手に入れ、ショートゲームの上手さと噛み合えば、おのずと成績は出てくるはずだ。今週の「アース・モンダミンカップ」で開幕する女子ツアー。三ヶ島が優勝カップを手にする日はそう遠くないかもしれない。
【三ヶ島かなのクラブセッティングと番手別飛距離】
1W:TOUR B JGR 9.5度 Speeder 569 EVO5(SR) 240y
3W:TOUR B JGR 15度 Speeder 569 EVO5(SR) 220y
5W:TOUR B JGR 18度 Speeder 569 EVO5(SR) 200〜210y
3U:J15HY 21度 MCH60(R) 190y
4U:G410 22度 DIAMOND Speeder HB7(S) 180y
5U:G410 25度 DIAMOND Speeder HB7(S) 170y
6I:TOUR B 18X-CB MCI70(R) 160y
7I:TOUR B 18X-CB MCI70(R) 150y
8I:TOUR B 18X-CB MCI70(R) 140y
9I:TOUR B 18X-CB MCI70(R) 130y
PW:TOUR B 18X-CB MCI70(R) 120y
50度:TOUR B XW-B 52-8 N.S.PRO MODUS3 105(S) 100y
58度:TOUR B XW-B 58-8 N.S.PRO 950GH(R) 80y
PT:WHITE RIZE iX #1 SH
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