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ハウスからツアーキャディへ転身の“さおりさん” 渋野日向子とつかんだ初優勝までの物語【プロキャディからの助け船:番外編】

国内女子ツアーがまもなく開幕する。注目を集めるのは、やはり昨年の全英覇者、渋野日向子。そして、その渋野のエースキャディとして昨年1年間戦ったのが定由早織(さだよし・さおり)さんだ。渋野のインタビューでもたびたび出てくる“さおりさん”の存在。互いへの信頼はとても厚く、昨シーズン閉幕直前の「大王製紙エリエールレディスオープン」でタッグ初優勝を勝ち取った際にはともに大粒の涙を流し、抱き合って優勝を喜んだ。
“さおりさん”が渋野のバッグをはじめて担いだのは、一昨年のファイナルQT。渋野を指導する青木翔コーチが定由氏と知り合いだったことから実現した。当時の渋野はプロテストに合格した直後で、QTから2019年の出場資格を争っていた頃。青木コーチは「さおりと渋野は絶対に息が合う」と確信。二人を組ませ、結果的に40位に入りギリギリ19年前半戦の出場権をつかみ取った。
明けた19年シーズン当初から「さおりさんと優勝したい」と公言していた渋野だったが、初優勝、2勝目、全英AIG女子オープン、3勝目は、皮肉にも違うキャディを起用した際の優勝。念願叶って11月にタッグ初優勝を遂げたわけだが、二人のコンビはどのような関係で成り立っているのか。親しみを込めて呼ぶ“渋ちゃん”より7歳年上のお姉さん的存在、“さおりさん”に電話取材を行った。
一気に注目を浴びた渋野の隣で、静かにサポート役に徹する定由氏。基本理念は「キャディは黒子です」。シーズン途中から一気にツアーの中心選手となってからも、「私も渋ちゃんも何も変わらなかったです。周りが変わっただけです(笑)」と、周囲のフィーバーぶりを冷静に見てきた。常に冷静に、ときには友人や姉妹のようにおしゃべりをしながら、最終戦まで気持ちよく走り抜けた。
定由氏は高校卒業後、地元・福岡県にある小郡カンツリー倶楽部に入社。社会人生活のスタートはハウスキャディだった。「石川遼くんと同い年で、活躍を見ていてゴルフをやってみたいと思ったんです。求人情報を見て入社して、そこで初めてゴルフに出会いました」。お客さんがスタートしたあとにはゴルフ好きの仕事仲間と歩きでラウンドするなど、めきめき上達。現在では、最近出した「82」がベストスコアという腕前だ。
小郡から系列の志摩シーサイドカンツリークラブに移り、その後、佐賀カントリー倶楽部で権藤可恋と出会い、ツアーキャディの道に入った。権藤の専属キャディという形でツアーに転戦するうちに、青木コーチと地元が同じであることが判明。共通の知人がいたこともあって話をするようになり、渋野とのタッグへと発展した。
小学校から高校までバレーボールに汗を流した定由氏。小学校、高校ではキャプテン、中学校でも副キャプテン。高校では生徒会長もしていたという生粋のリーダー肌。といっても自身にその意識はなく、「成り行きです。大人が決めたことだったから、そういうことだったのかもしれませんけど(笑)。でも、責任感は強かったと思います。途中で投げ出すのは嫌でしたし」。
そんなリーダー肌だった定由氏と渋野は、コース内ではよく会話を交わし笑顔を見せる。「ご飯の話とか、ゲームの話とか、そんなことばっかりです」と、仲良し姉妹のような感じにも見えるが、定由氏には一貫して守り通すルールがある。「プライベートなことには絶対に踏み込みません。仕事ですし、ゴルフ場を離れれば基本は別行動です」と、いい意味で線を引いている。
コース内では「基本的に渋ちゃんがどうしたいかを考えて、楽しんでプレーしてもらいたいと思っています。最終的にプロに決定権がありますので、そこは尊重します。そこで、プロ自身が下した決断が違っていたときなどは、ちゃんと謝ってくれます。私のほうが年上なので、怒らせてはいけないと思っているのかもしれません(笑)」と息がぴったりのコンビは、そんなあうんの呼吸で結果を出してきた。
笑顔ばかりがフィーチャーされる渋野だが、プレー中は怒りを表すことも少なくない。そんなとき定由氏は、「基本は離れます。先に歩いて行ったり。渋ちゃんは気持ちの切り替えが早いので、合流するときにはもう切り替えています。プロは自分で“帰ってくる”ことができるから、私から言うことはほとんどありません」と、ちょうどいい黒子役を演じている。
渋野と青木コーチは昨年、生涯グランドスラムを目標にするとしたが、渋野はこれを『達成=引退!』と冗談交じりに発表した。「早く達成してもらわないと、私も引退できませんね」と笑う定由氏。そんな壮大なゴールを考えつつ、まずは真価が問われる新シーズンへと足を踏み入れる。「アースではグータッチもできないのでどうしよう。普通に体のことも心配ではあります」。いままでとは違うシーズンインとなるが、抜群のコンビ力を生かし、今度はタッグでの海外メジャー制覇に向け前進あるのみだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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