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渦中でも勝ったB・デシャンボーの強さとは?【舩越園子コラム】

米ツアー再開第4戦「ロケット・モーゲージ・クラシック」を制したのは26歳のブライソン・デシャンボー(米国)だった。
かつてはスリムだったデシャンボー【写真】
1位と3打差で最終日を迎えたデシャンボーは、「ひたすらアグレシッブに攻める」という前日の言葉通り、8バーディー・1ボギーの見事なゴルフでスコアを7つ伸ばし、2位のマシュー・ウルフ(米国)を3打引き離すトータル23アンダーで通算6勝目を挙げた。
4週間前、再開初戦となった「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」に現れたデシャンボーの出で立ちは衝撃的だった。コロナ禍でツアーが休止状態だった3カ月間に体重を20ポンド(約9kg)も増やした彼の肉体は、ボディービルダーを思わせるほどの筋骨隆々になっていた。
それが、いいのか、悪いのか。米メディアは即座にデシャンボーの変化を報じ、人々もいろんなことを言い始めた。
その昔、ニック・ファルド(イングランド)は必死に肉体改造に取り組んだ結果、逆にスランプに陥った。TVアナリストたちは「腕や胸に筋肉を付け過ぎたせいでスイングのバランスが狂った」と分析。「ゴルファーはトレーニングをしないほうがいい」とまで言われていた。
しかし、90年代半ばにデビューしたタイガー・ウッズ(米国)はひたすら筋力アップとシェイプアップに勤しんでいた。
「あの時代、ジムに通っていたのは僕とビジェイ・シンぐらいだった」
今では信じがたい話かもしれないが、当時はゴルフ界の大半が「本当にトレーニングをしてもいいの?」と半信半疑だった。その疑問はウッズが次々に勝利を収めていったことで解消され、気が付けば、米ツアー選手も一般ゴルファーもジム通いすることが当たり前の時代になっている。
詰まるところ、クエスチョン・マークが付けられたとしても、それが正しい言動であることを身を持って示すことができれば、「正しい」と見なされ、支持されていく。
コロナ禍のオフにハイカロリーの食事を1日6食以上も取り続け、大幅な肉体変革を行なったデシャンボーは、パワーアップ、飛距離アップに成功。これまで試行錯誤しながら磨いてきたアイアンやショートゲームの精度は一層上がり、パットもさえ渡っている。
再開初戦から3位タイ、8位タイ、6位タイ、そして優勝。この成績はデシャンボーの肉体改造の成果以外の何ものでもない。
ちまたでは、3日目のラウンド中にデシャンボーがTVカメラマンに文句を言ったことが取り沙汰されている。バンカーショット後、いら立ってウエッジを砂に叩きつけた動作まで終始、撮影していたカメラマンに「そこまで撮る必要はあるのか?」と言い寄り、プライバシーやブランドイメージの侵害を主張したデシャンボーの言動に、またしても「?」が付けられている。
クラブを叩きつける行為自体は「そうすべきではない」とデシャンボー自身も認めている。だが、彼が主張している通り、カメラマンはデシャンボーがそういう行為をすることを半ば期待し、視聴者の好奇心をあおるシーンを撮ろうと狙っていたことは間違いない。メディアとしては理解できる面もある。だが、カメラマンの行為がプレーヤーの心や集中力を少なからず阻害したことは否めない。
その翌日、渦中のデシャンボーは見事に勝利した。物議を醸している中で、なぜ勝てたのか。その答えは、彼がちまたの喧騒(けんそう)は「どうでもいい」と受け流すことができたからだ。
人々が何と言うか、自分は何と言われるか。周囲の意見や視線はさておき、自分が信じる道だけを行く。そのスタイルを貫徹できたからこそ、デシャンボーは勝利できたのだ。
これまでも、そうだった。同一レングスのアイアン、度重なるパターのチェンジ、独自のパッティング・スタイル。自分が信じるものを全うし、「狂った科学者」と呼ばれても「どうでもいい」と言い切っていた。
今日の最終日も「昨日のことは昨日のこと」と割り切り、自分が信じる「これまでとは全く異なるスタイルのゴルフ」に全神経を集中した。16番は8mのロングパットを沈め、増強された肉体から放たれるビッグドライブを生かして17番は軽々2オン、18番は2打目をロブウェッジでピン1mに付け、上がり3ホールをすべてバーディで締めくくり、勝利した。
「ハードワークは報われるということをみんなに見せたいと思ってプレーした。たとえ、みんなが僕のことを何と言ったとしても、僕はみんなが大好きだ。アイ・ラブ・ユー」
我が道を行ける人は、何が起ころうとも不動の強さを持っている。それがデシャンボーの何よりの武器だ。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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