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“ほほ笑みランクン”が初優勝大会思い出し渋野日向子に「感謝」　　母国の入国規制緩和には「不安」も…

今週9日（木）からの開催を予定しながらも中止となった国内女子ツアー「ニッポンハムレディス」。その前年優勝者のS・ランクン（タイ）が8日（水）、日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）が開いたリモート会見に出席した。
中国ツアーで2017、18年と2年連続の賞金女王となり、昨年から日本ツアーに参戦。初年度から優勝をつかむなど順調なキャリアをつんでいる。その初勝利は「QTから参戦したので、（翌年の）シードを獲得できてホッとしました。プレッシャーが減りました」と、大きな意味をもたらした。
また、こんな思い出も。優勝を決めた際、ランクンが日ごろから「ベストフレンド」と話す渋野日向子も待ち構えてくれた。当時を思い返し「（渋野の方が）先にあがっていたので、顔を見て驚きました。すごく感謝しています」と笑顔。今年1月にはタイのパタヤで合宿を行っていた渋野を「サプライズ」で訪問し、そこから一緒に練習を行うなど、さらに親交を深めている。
この合宿を終えた後は日本に戻り、昨年からの拠点・千葉県で生活。新型コロナウイルスの感染拡大が続く時期を、慣れない異国で過ごすことを選択した。その間も、所属先の大倉や、スポンサー契約を結ぶ太平洋クラブなどに支えられながら、「ショットの精度を上げることと、苦手なパット練習に時間を割きました」とゴルフに集中することができた。
先日行われた開幕戦「アース・モンダミンカップ」は、「ショットの状態が悪く、コースマネジメントもマッチしなかった」と予選落ち。しかし「予選通過を昨年よりも増やし、2勝目を挙げたいです」という今季目標の達成に向け、試合がない7月も引き続き父とともに日本で調整を進めていく。
タイ政府が入国規制を7月から緩和する方針を打ち出しても、その気持ちに変わりはない。「緩和によって、コロナ予防が引き続きしっかりできるかは不安」と、故郷に住む母や兄弟らを気にかけながらではあるが、“ほほ笑みの20歳”は練習環境が整う異国の地でさらにコンディションを上げていく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>