今月31日から始まる米国女子ツアーの再開初戦「LPGAドライブ・オン選手権」出場のため、14日(火)に日本を発った河本結。出国時には、初出場となる「全英AIG女子オープン」(8月20〜23日、ロイヤルトゥルーンGC)への思いも語った。
今月7日に、無観客ながら当初のスケジュール通り開催することが発表されたスコットランドでのメジャー大会。この出場切符を、2019年の日本ツアー賞金ランクによって河本も手にした。「率直にうれしいです」と、まずは喜びの声。1年前、「自分で(全英に)行けるチャンスを手放した」と悔しい思いをしただけに、なおさらだ。
例年、日本ツアーからは「アース・モンダミンカップ」終了時点の賞金ランク上位5人にも全英の出場権が与えられる。昨年この大会を賞金ランク5位で迎えた河本は、賞金総額2億円(当時)の高額大会で55位タイと満足いく結果を残すことができなかった。さらに出場権を争った一人の渋野日向子が単独4位でフィニッシュ、この結果、河本は“出場圏外”に陥落し、あと一歩のところでメジャー舞台に手が届かなかった。
だが今年、この悔しさを晴らすチャンスを自ら手繰り寄せた。「もちろん優勝したいという気持ちはありますが、まずは自分の実力を知るためにも予選を通過したいです。とにかく自分のゴルフを貫きたい」と言葉にも力がこもる。さらに12月に日程が移った「全米女子オープン」(12月10〜13日)にも、世界ランク上位75位の資格(3月16日時点)で出場することも決定した。
「メジャー大会に出場すること、そしてそこで優勝することが小さい頃からの目標でした。まずはそこで勝つことが想像できるくらい練習して、強くなりたいです」
昨年の全英女子オープンで日本女子42年ぶりとなるメジャー大会優勝を果たした渋野については、「全英で優勝しても変わらない強さや、謙虚な姿勢などリスペクトする部分が多い。早く追いつけるように練習したいです」と話す。1カ月後にスコットランドのリンクスでともに戦う同級生とも切磋琢磨し、思い描く“5大メジャー制覇”という「夢」の達成へと進んでいく。
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