15日(水)、ISPS国際スポーツ振興協会が記者会見を行い、新規大会を開催することを発表した。新規大会は、PGAシニアツアー2試合(それぞれシニアの部、スーパーシニアの部を実施)と、医療従事者支援のチャリティトーナメント2試合を予定。4試合は7月から9月にかけて、観客を入れて行われる。
国内シニアツアーは、4月10日から開催を予定していた開幕戦「金秀シニア沖縄オープン」が新型コロナウイスル感染拡大の影響で12月へと延期に。その後も延期や中止が続いている。会見には同協会の半田晴久会長、日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長らが登壇。半田会長は「世界が経済とコロナを両立させていく動きになってきたので、我々もそれにあわせて動き始めた」とコメントした。
今回発表があった大会は入場無料で観客を入れ実施する予定となっており、人数制限などは行われない。「完璧なコロナ対策をして観客を入れていく。最初にできればこの後もどんどんと続いていく」と具体的な対策も明かした。
観客全員にマスクとフェイスシールド、ビニール手袋が無料配布され、距離をとった上で好きな場所で観戦が可能。さらには小池百合子東京都知事の面をつけた『ミッツポリス』が会場を見回る。「やれるだけの万全の対応をした上で、深刻にならずに楽しくやるため」と様々な対策を講じる予定だ。一方で、クラスターが発生した場合は責任を負う旨も明言し、感染者の月収に合わせた見舞金の支給についても言及した。
また、PGAでは新型コロナウイルス感染対策のPCR検査は実施しない考えを示していたが、初戦は方向転換し行う予定。これについて倉本会長は「3ツアーで決めたガイドラインに従ってやるが、あまり賛成ではない。ガイドラインを作り直す必要はある。検査の回数や、誰がお金を出すかという問題もある」と課題も挙げた。
日本では、女子ツアーが6月に「アース・モンダミンカップ」を開催。男子ツアーもツアー外競技の「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」を実施しているが、いずれも無観客試合となった。国内では初となるギャラリーを入れての試合とあって、その動向に注目が集まる。
【今回発表された4大会の詳細】
■「PGA シニアツアー ISPS HANDA コロナに喝!!シニアトーナメント」
(7月30日・31日/静岡・朝霧 CC)
シニアの部:賞金総額2500万円(優勝賞金500万円)72名
スーパーシニアの部:賞金総額500万円(優勝賞金100万円)40名
■「PGA シニアツアー プロゴルファー誕生 100 周年記念 ISPS HANDA コロナに喝!シニアトーナメント」
(8月21〜23日/群馬・赤城 GC)
シニアの部:賞金総額5000万円(優勝賞金1000万円)104名
スーパーシニアの部:賞金総額500万円(優勝賞金100万円)40名
■「ISPS HANDA 医療従事者応援 チャリティーレディーストーナメント」
(8月3・4日/静岡・伊豆大仁 GC)
賞金総額3000万円(優勝賞金600万円)
ISPSアンバサダーの大山志保、専属契約を結ぶ原英莉花らが出場する。
■「ISPS HANDA 医療従事者応援 ジャンボ尾崎 記念チャリティトーナメント」
(9月14・15日/千葉・GOLF5 カントリーオークビレッジ)
賞金総額3000万円(優勝賞金600万円)
尾崎将司の他、谷原秀人、藤本佳則、塩見好輝、中西直人が出場予定。
<ゴルフ情報ALBA.Net>