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「ファンはいないがエネルギーは感じる」 タイガー・ウッズが“異世界”での復帰戦で好発進

<メモリアル・トーナメント 初日◇16日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(オハイオ州)◇7456ヤード・パー72>
米国男子ツアーは同一コース2週目となる「メモリアル・トーナメント」が開幕。2月の「ジェネシス招待」以来5カ月ぶりのツアー復帰となるタイガー・ウッズ(米国)も18ホールをプレーした。初日は4バーディ・3ボギーの「71」にスコアをまとめ、1アンダー・18位タイと上々のスタートを切った。

久々の“実戦”は幸先いい形でスタートした。1番パー4でセカンドショットを3mにつけると、これを沈めてバーディ発進。3番でも快調にスコアを伸ばした。6、8番をボギーとし一旦はイーブンパーに戻すが、15番パー5でフェアウェイからの三打目を10cmにつけ再びバーディを先行。その後は16番をボギー、最終18番をバーディと出入りの激しさは見せたが、きっちりアンダーパーでホールアウトした。
「しばらくプレーしていなかったけど、良いスタートだった。ただパットがひとつも入らなかった。チャンスもあったのにね」と、先週よりも速く、そして硬く仕上げられたグリーンに手こずった様子。さらにコースに強い風が吹きこんだことも、プレーを難しくした。「風が舞って、コンディションはタフだった。先週の試合はテレビで見ていたけど、ここまでボールは転がらなかった」。その“表情の変化”は予想外だった。
しかし、そんな難コンディションのなか、パーオン率72%をマークし、「手応えがあった」というアイアンを軸にスコアメイク。さらにドライビングディスタンスで305ヤードを記録したドライバーにも、納得の表情をうかがわせた。それだけに、「ほとんど打ち切れていなかった」と振り返ったパットに悔いが残る。
開幕前には「これまでとは状況も環境もガラリと違う。全く違う世界のようだ」と、新型コロナウイルスが変えたコースの風景に驚きの声も挙げた。しかし、いざプレーが始まれば、「観客はいないけれど、たくさんのメディアがいて人は動いていた」と戸惑いは感じなかった。
2日目以降の戦いについても、「ここ数カ月トレーニングをしてきたので、大丈夫」と仕上がりに太鼓判。「ファンはいないが、これまでと同じようにエネルギーは感じている。スタートは緊張もしていた。でもそれはとても良いことだ」と、閑散としたコースでもその存在感を発揮していく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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