<メモリアル・トーナメント 2日目◇17日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(オハイオ州)◇7456ヤード・パー72>
体重を増やし飛距離を伸ばしたブライソン・デシャンボー(米国)はその飛距離があだとなったのかもしれない。第2ラウンドは後半までトータル1オーバーで予選通過圏内だったが、15番パー5でまさかの「10」。トータル5オーバーで予選落ちとなった。
いったいどうやって「10」になったのか?
まずはティショットを左に曲げて左に流れるクリークの中へ。ここからドロップして第3打を打つのだが、打ち上げながらピンまで288ヤード。グリーンエッジまで259ヤードでデシャンボーはラフから3番ウッドでグリーンを狙ったが、ドローが掛からず右へプッシュアウト。これが民家の庭に飛び込みOBとなった。暫定球を打つのだが、これがさらに右に曲がり、同じ場所からの“再”暫定球は右のラフに止まった。
ところが落下地点に行くとOBを示すフェンスに掛かった第3打目を発見。ルールオフィシャルを呼んで裁定を仰いだがOBの判定。しかしデシャンボーは納得せずに『セカンドオピニオン』がほしいと別のルールオフィシャルを呼ぶことになった。
結局はOBの判定となり第7打を右ラフからプレーすることになったのだが、「オフィシャルはいつだってひどい裁定をする!」と怒りは収まらなかった。
結局8オン2パットの「10」となり、このホールだけで5つスコアを落としたデシャンボー。最終18番で5メートルを沈めてバーディを奪ったが決勝ラウンドには進めなかった。
怒ったデシャンボーはラウンド後のインタビューは拒否。ロッカールームへと姿を消してしまったが、「会っていれば僕はそんなに悪い奴じゃないよ」と言っていたデシャンボー。次戦はまた明るい姿に戻ってほしい。(文・武川玲子=米国在住)
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