アダム・スコット(オーストラリア)が戻ってくる。3月、コロナウイルス感染拡大の影響を受けて「ザ・プレーヤーズ選手権」でツアーが中断して以来、母国のオーストラリアに戻って過ごしていたがようやく渡米。ツアー復帰の準備を始めた。
次週の世界ゴルフ選手権「WGC-フェデックス・セントジュード招待」には参戦しない意向だが、今シーズン唯一のメジャーとなる「全米プロゴルフ選手権」(8月6日開幕・カリフォルニア州)には出場する。
スコットはPGAツアーが再開時に設けたセーフティーとヘルスルールに関しては「思ったよりもずっと厳しくなくて、とても驚いた」とオーストラリアのメディアに語り、「家族の安全のために、もう少し様子をみたい」と渡米はしていなかった。
マネージャーのジョアン・エリオット氏によると次週のWGCへの参戦は考えたが、結局出場しないことを決め、メジャーを自身の再開初戦にすることとした。
現在世界ランキング10位、2月にタイガー・ウッズ(米国)がホストを務める「ジェネシス招待」で勝利し米ツアー通算14勝目を挙げ、現在フェデックスカップ・ポイントランキングは29位につけている。
それでも全米プロのあとに控えるプレーオフシリーズへの出場も現在はまだ決めていないというが、スコットはバハマにも自宅があり、少なくとも9月の「全米オープン」までは米国に滞在。11月の「マスターズ」まで滞在する可能性もあるとエリオット氏が米ゴルフチャンネルの取材に答えた。
ちなみに2月のジェネシス招待は約4年ぶりのPGAツアー勝利。スコットにとっては7週間の長いオフ明けの初戦での勝利だったから、実戦なしの準備にも強いのかもしれない。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>