<全米プロゴルフ選手権 最終日◇9日◇TPC ハーディング・パーク(米国カリフォルニア州)◇7234ヤード・パー70>
初日に好スタートを切りながらその後は失速。最終日こそ「67」をマークしたが、トータル1アンダーの37位タイで今季初メジャーを終えたタイガー・ウッズ(米国)。「72ホールで3パットが1回でダブルボギーもなかった。メジャーではそれが必要。もう少しパットが決まってくれたら上位にいけた」と大会を振り返った。
タイガー・ウッズの超最新ドライバースイング【連続写真】
新型コロナウイルス感染拡大の影響でツアーが中断していたとはいえ、ウッズが今年出場したのは7月までにわずか3試合。「全米プロゴルフ選手権」が4試合目となり、実戦不足は否めないとの見方が強い。ウッズ自身は「これまでも同じような状況があった」と意に介さないが、キャディを務めるジョー・ラカバ氏の意見は違うようだ。
全米プロ最終日のプレーを終えた直後、取材に応じたラカバ氏は、「文句ではなく事実」としながらも、「トーナメントのプレーは家では養えない。もう少し試合をする必要があるのではないか。少なすぎる」と訴えた。
「何かがひどいというわけではないし、今週も日曜日から十分準備はした。それでも、やっぱりもっと試合に出て、そこで練習することが必要」とラカバ氏。今後に向けての持論を展開した。
確かに目立ってひどいプレーではないが、ウッズらしさが垣間見えない試合展開で結局上位争いに絡めず、ウッズ自身も歯がゆい思いを口にした。これが果たして準備不足なのか、試合勘のなさから来るものなのかは、ウッズ自身がこれから考え解決することだ。
このあとは、今週行われる米ツアーレギュラーシーズン最終戦の「ウィンダム選手権」を欠場し、プレーオフシリーズ、そして9月の「全米オープン」、さらには11月の「マスターズ」まで忙しい日程が待ち受ける。「まだ誰も経験したことのない日程なので、どうなるか分からないが、いい準備をするだけ」とウッズ。未知のスケジュールに臨み、米ツアー通算83勝の新記録に挑むことになる。
<ゴルフ情報ALBA.Net>