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メジャーの歴史と男女の比較から考える将来【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

ゴルフの世界における『メジャートーナメント』の価値とはなんだろう。優勝はいうまでもなく、出場すること自体が名誉な大きな大会(現在、男子は4つ、女子は5つ)が『メジャー』と定義されている。来週、渋野日向子が連覇に挑む全英女子オープン(今年からAIG女子オープン)もその一つだ。
男子の現在のメジャーは、全英オープン、全米オープン、マスターズ、全米プロの4つだが、全英アマ、全英オープン、全米アマ、全米オープンがメジャーとされていた時代もある。
現在の女子の場合、前述の全英女子オープン、全米女子オープン、全米女子プロゴルフ選手権(KPMG全米女子プロゴルフ選手権)、ANAインスピレーション、エビアン・チャンピオンシップの5試合が『メジャー』に定義されているが、ここに落ち着くまでには長い歴史がある。
LPGA(全米女子プロゴルフ協会)のサイトで確認すると,最も古いのはウェスタンオープンで、1930年から67年までの間、メジャーとして扱われていた。続いてタイトルホルダーズ選手権が1937〜42年、46〜66年、72年と断続的にメジャーとして開催されている。全米女子オープン(1950年〜)、全米女子プロ(1955〜)、ANAインスピレーション(1983年〜)の3試合は、現在も引き続き行われている。ただし、全米女子プロは2015年からLPGAとPGAオブ・アメリカの共催となり、現在の名称に変わっている。ANAインスピレーションは、ダイナショアという名前で始まり、スポンサーの入れ替わりもあって何度か名称を変更している。
全英女子オープンがメジャーとなったのは01年からだが、大会自体は79年から開催されている。米ツアーの大会だった時期もあり、岡本綾子が優勝している(84年)が、この時はメジャーではなかった。その後、米ツアーではなくなるなどの変遷を経て、メジャーとなった。最も歴史が浅い5つ目が、エビアン(2013年〜)だが、それ以前にもカナダで行われていたドゥモーリエ(79〜00年)がメジャーだった時期もある。
  
男子と比べて女子メジャーの歴史がややこしいのは、スポンサーへの依存度が高いからに他ならない。男子のメジャーにももちろんスポンサーはついているが、冠としてそれをいただくことはない。これは、大会そのものの基盤がしっかりとしていることを意味している。
 
一方、女子の大会でスポンサー名がついていないのは全米女子オープンだけ。メジャーといえどもスポンサー次第という状況が続いている。時代によって、メジャーとされる試合が変わりつづけているのはそのためだ。この先も、冠スポンサーに左右される可能性は十分にある。ここに、男子との大きな違いがある。
女子のスポーツの歴史は男子のそれに比べて浅く、興行主体のプロの世界ではどうしても男子の基盤のほうがしっかりしている。女子スポーツにはそのぶん、伸び代があるともいえる。しかし、女子のプロスポーツが苦戦を強いられているのは、まぎれもない事実だ。
そんな中にあって、日本のプロゴルフツアーは極めて珍しい状況にある。女子の試合数が男子よりはるかに多いからだ。米国、欧州、アジア、オーストラリアなど、いずれの地域でも、女子プロゴルフの規模は、男子に比べるとはるかに小さい。日本の若手女子プロの多くが海外に出て、この事実を肌で感じ、驚くことは少なくない。
なぜ、日本では、男女のゴルフ人気が逆転しているのか。女子ツアーの厚みをさらに増すにはどうすればいいのか。選手個人にできること、ツアーとしてしなければならないことは何か。海外に出て初めて、そんなことが見えてくる若手も多いはずだ。
メジャーをはじめとする海外で戦うという経験は、ゴルファーとして、人間としての成長につながる。プロゴルファーにとって、結果を出すことは何よりも大事だが、自分が積んだ経験と、そこから見えることを、様々な形でホームツアーに還元することも、大きな役割だ。この繰り返しがあって初めて、ツアーの奥行きを深めてくれる。
試合中は、目の前のプレーだけに集中するのは当然だが、こんなことを頭の隅に置いてプレーするプロが一人でも増えれば、日本のゴルフの将来の幅も広がって来るに違いない。(文・小川淳子)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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