<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前情報◇13日◇軽井沢72ゴルフ 北コース(長野県)◇6710ヤード・パー72>
6月の「アース・モンダミンカップ」では渡邉彩香にプレーオフで敗れたものの、堂々の優勝争いを繰り広げた鈴木愛が、明日14日から始まる軽井沢でのツアー再開初戦に臨む。
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ゴルフの状態について聞かれると、「う〜んって感じ」とまだ万全とはいかない様子。ショット面は会場での練習で上昇の兆しをつかんだものの、不安なのがパッティングだという。「フィーリングがしっくりこない部分があって、どのパターを使うか(迷っている)。エースパターで練習を続けているので、それでいきたいんですけど、もう少し練習して、明日決めようかなと思います」とスタートギリギリまで状態を見極め、使用器具も工夫していくつもりだ。
来週スコットランドではメジャー大会の「AIG女子オープン」(前全英AIG女子オープン)が行われる。世界ランク上位50人の資格でこの出場権を持っていた鈴木だが、今年は出場を回避。その理由について、改めて自らの口で説明した。
やはり一番考慮したのが、新型コロナウイルスの感染リスクだった。「日本もそうですけど、海外はさらに(感染者が)増えている。減っているという情報もないし、今年は辞めるのが妥当だと考えました」。何よりも重要視したことが、自分が渡航したことによって生じる周囲への影響だった。「自分が感染するだけならまだしも、それをうつして迷惑をかけたくない」。こうして日本に留まることを決断した。
さらに「出たい試合だった」と話す「ANAインスピレーション」(9月10日開幕)、「全米女子オープン」(12月10日開幕)の米国で行われる2つのメジャー大会についても、同様の理由で出場を見送ることを示唆した。「世界ランクも急激に下がることはなさそうですし(現在15位)、仮に(国内の)賞金ランクが悪くても来年は世界ランクで出られると思う。無理して今年行かなくてもいいかなと思ってます。なるべく日本に居たい」。コロナ禍が落ち着いて、不安なく出場できる時が来たら、再び大舞台に挑戦するつもりだ。
アース後の中断期間も、トレーニングの時以外は外出を極力控え、体調管理を重視した。ラウンドについては1回ほど行っただけで、「トレーニングを2日に1回。やらない日は走ったり歩いたり」と体力面強化がメインメニューとなった。大会が近くなった段階で5日間の合宿を行い、プレー面についてはようやくここで確認した。「ゴルフで活躍するのももちろん大事ですけど健康第一」。まずはこの意識を徹底したうえで、約1カ月半ぶりの試合へと向かっていく。
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