レギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」の2日目、ラファエル・カブレラベロ(スペイン)は7番パー3で約6mのバーディパットを打ったが、これがカップの縁に止まって入らなかった。
国内女子ツアー今季2戦目が開幕!現地から写真を直送【大会フォト】
しかし、わずかにディンプルが動きもしや?と思って待ったがそれでも入らず…。カップに向かって歩き出したが、到達するまでにボールは見事にカップに転がり落ちた。これでバーディ!のはずなのだが、突如ここで“ルール”問題が持ち上がった。
ボールがカップの縁で止まった場合、規則13.3によると「プレーヤーにはそのホールに歩み寄るための合理的な時間に加え、その球がホールに落ちるかとどうかを確かめるためにさらに10秒間待つことが認められ ている」。
問題は、この“合理的な時間”というもの。
カブレラベロはパットを打ってからカップの縁で止まったのを見て、そこからカップに向かって歩き出した。カップに歩み寄ってからさらに“10秒”待つことができる。
競技委員はカブレラベロに「歩くスピードを落としたか?」を確認、「いや、同伴競技者が歩き出したのをみて普通に歩いた」と主張。もし待ち時間を超えて居た場合は、球は止まったものとして扱われ、1打加えられることになる。カブレラベロは打ってからホールに歩くまでに17秒以上を要し、さらに待ったということで競技委員は「ギリギリだが待ち時間内。たぶん、1〜2秒しか残されていなかった」と裁定、このホールはバーディとなった。
「“10秒ルール”は知らなかった。僕は何もしようとは思っていなかったけれど、バーディとなって良かった」とカブレラベロ。2日連続の「67」をマークしてトータル6アンダーで26位。現在フェデックスカップのポイントランクでは133位、今大会終わりで125位内に入れば次週のプレーオフ第1戦、ザ・ノーザントラストに出場することができるのだが、さて決勝でこの1打の幸運が生かせるか?(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>