ブルックス・ケプカ(米国)のケガに不安の声が上がっている。レギュラーシーズン最終戦の「ウインダム選手権」は「72」、「70」のトータル2オーバーで3アンダーまでの予選通過にはるか及ばず、「ぜんぜんいいプレーができなかった。まったくひどい」と悔しがったが、ケプカのプレーぶりから、どこを痛めているのはあきらかだった。
ブルックス・ケプカの強烈ドライバースイング【連続写真】
昨秋、痛めていた左ヒザのスティムセル手術を受けたが10月、韓国で開催された「CJカップ」で足を滑らせ状態が悪化。その後リハビリで回復したが「ケガの前の状態に戻ることはない」と話していた。
それでもツアー再開後は連戦。2週前の世界ゴルフ選手権シリーズ「フェデックス・セントジュード招待」では2位、3連覇のかかった「全米プロゴルフ選手権」では2打差の4位で最終日を迎えたが優勝争いから脱落。最終的には29位タイで終えた。
全米プロの予選ラウンドではプレー中にロープ外に出てトレーナーから芝の上で下半身のケアを受ける姿もみられた。
今週の不調の要因は「ヒザの痛みとは関係ない」とし、「ただヒップ、下半身の硬さがとれないだけだ」と話し、それ以上の詳細は語らない。ただ「何があっても途中棄権は考えなかった。もし明日まで第2ラウンドが伸びてもプレーする」とケプカは話した。
現在、ケプカはフェデックスカップ・ポイントレース92位で、ウインダム選手権終了後にはさらに順位を落として、次週のプレーオフ第1戦、「ザ・ノーザン・トラスト」に参戦する。2戦目の「BMW選手権」に勝ち進むにはノーザン・トラスト終了時に同70位内に順位を上げなければケプカのシーズンは終わってしまう。
「ゴルフスイングは問題ない。ただ左足に十分体重を乗せて行くことができないが、それでも問題ない」と強気の姿勢は崩さない。プレーオフ初戦に注目だ。(文・武川玲子=米国在住)
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