PGAツアーが「ザ・ノーザン・トラスト」でいよいよプレーオフ第1戦を迎える。今年はマサチューセッツ州ボストンのTPCボストン(7308ヤード・パー71)が舞台。昨年からプレーオフが全4戦から3戦に変更され、それに伴い同コースでの戦いは隔年となった。
先週のレギュラーシーズン最終戦の「ウインダム選手権」までのフェデックスカップ・ポイントランキング125位までが出場し、欠場者が出ても繰り上げ出場はない。
今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で「全英オープン」を含むレギュラーシーズンの10大会が中止と短くなってしまったことから、プレーオフでのポイントが変更。レギュラーシーズンとプレーオフでの逆転のバランスを考慮して、本来レギュラーシーズンの4倍だったポイントが3倍へと縮小される措置がとられた。優勝すれば1500ポイントを獲得。レギュラーシーズン大会優勝で500ポイント(メジャーは600、WGCは550)なので縮小とはいえ、それでもプレーオフでの活躍は大きく反映されることになる。
現在の1位はジャスティン・トーマス(米国)で2458ポイント、2位のコリン・モリカワ(米国)は1902ポイントでその差は556。1試合で大きく逆転することも可能だ。松山英樹は1030ポイントで18位、タイガー・ウッズ(米国)は604ポイントで49位だ。
128位のチャール・シュワーツェル(南アフリカ)、135位のセルヒオ・ガルシア(スペイン)、146位のダニー・ウィレット(イングランド)といった歴代「マスターズ」覇者はは残念ながらプレーオフに進めなかった。
ザ・ノーザン・トラストが終了時でポイントランキング上位70位までが次戦の「BMW選手権」へと勝ち進むが、今週は予選落ちありの大会。現在71位以下で見ると85位のイアン・ポールター(イングランド)、88位のリッキー・ファウラー(米国)、97位のブルックス・ケプカ(米国)は予選通過が絶対条件となるから2戦目進出をかけた戦いにも注目。(文・武川玲子=米国在住)
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