ケガが不安視されていたブルックス・ケプカ(米国)が、プレーオフ第1戦「ザ・ノーザン・トラスト」の開幕前日に大会から棄権することを発表した。
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理由はケガで、左膝と左臀部の痛みから出場を断念。現在FedExCupポイントランク97位のケプカは、70位までの選手が出場できる第2戦「BMW選手権」に進むには今週20位内で終了することが必要とみられていた。しかし、この欠場で必然的に今シーズンが終了となった。
今季は13大会に出場し、3週前の世界選手権シリーズ「WGC-フェデックス・セントジュード招待」の2位が最高位だったのを含めてトップ10は2回だけ。予選落ちは5回で先週のレギュラーシーズン最終戦「ウインダム選手権」も予選落ちだった。
昨シーズン終了後に左膝のステムセル手術を受けたケプカは10月、韓国で開催された「CJカップ」に出場したが、ラウンド中にカートパスで足を滑らせて再び膝を痛めるアクシデントに見舞われて途中棄権した。
6月のツアー再開後は連戦を重ね、その中で復調の兆しも見せ、2戦目の「RBCヘリテージ」では7位。「WGCフェデックス・セントジュード」では2位に終わったが、翌週の「全米プロゴルフ選手権」ではラウンド中にトレーナーとロープ外でストレッチをする姿が目撃されていたが、3日目まで好調を維持。首位と2打差の4位で迎えた最終日は64年ぶりの大会3連覇に大きな期待が掛かったが、最終日は「74」と崩れ29位に終わった。
エージェントは「今後数週間はゆっくりと休んで、20-21年シーズンに向けて準備する」とコメントを発表。ケプカの次戦は9月17日開幕の「全米オープン」とみられているが、大舞台でこそ、その力を発揮するケプカ。完治しての復帰に期待。(文・武川玲子=米国在住)
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