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“常識外”の強風に上田桃子は疲労困憊 「ノーマルが一つも当てはまらない」」

<AIG女子オープン 初日◇20日◇ロイヤル・トゥルーンGC(スコットランド)◇6649ヤード・パー71>
「よくボールが止まっているな」と感じるほどの強風のなか、上田桃子はコーチと力を合わせ、初日のラウンドを4オーバー・51位タイで耐えしのいだ。
「すっごい疲れました」。会見冒頭のこの言葉が、どれだけタフな一日だったかを物語っていた。1番からスタートすると強烈なアゲインストの風が吹くなか、前半を1つのボギーのみにとどめた。しかし、一転フォローとなった後半は3つ落とす展開に。「ガマンできた一方で、フォローでスコアを落としたのが残念。難しかったですね」。これまで通りの感覚では太刀打ちできないほどの難コンディションだった。
一番難しかったのが“距離感”だった。「普段よりどの番手も40〜50ヤードくらい飛ばなかった。縦の距離感を合わせるのが難しかったですね」。ドライバーはランを含め「平均250ヤード」ほど。6番アイアンでも「125ヤード」と、いつも通りの計算方法では思ってもないような結果がでるような状況だ。特に「フォローが全然ダメ」と、最後までこれを追い風にすることができなかった。
そんななか、バッグを担いでくれた辻村明志(はるゆき)コーチの存在は大きかった。「自分だけだったらパニックになりそうでした。イメージや決断が、1人ではなかなか難しい。2つの脳みそを1つに合わせて回ったという感じです」。長年師事する人物と、息の合ったプレーでまずは18ホールを回り切った。
先週は日本で「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に出場。そこから渡英というスケジュールを組んだ。強行日程ではあるが、体調面に問題はなし。むしろ「試合勘を養えたのでプラスでした。自信を持っていい部分や、課題を知ることができました」と、この選択は間違いではないと感じることもできた。とはいえ「全然違う。ノーマルというものが一つも当てはまらない」と、あまりにも“常識外”なコンディションには苦笑いだった。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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