プレーオフシリーズ初戦の初日。午前のスタートだったタイガー・ウッズ(米国)は、3アンダー・30位タイと上々のスタートを切った。ウォーミングアップ中にはトレーナーに首、背中に“ホットオイル”を塗布される場面も見られ、腰の痛みに不安が走ったが「温めるためにやったこと。何の心配もない」と払拭した。
全米プロで撮影 タイガーのドライバースイング【連続写真】
2週前の「全米プロゴルフ選手権」ではシャフトが長い新しいパターを入れて戦ったが、今週はエースパターに戻し参戦。初日は29パットとまずまずの結果を残した。
「きょうはドライバーショットが荒れてしまって、なかなかバーディチャンスにつけることができなかった。でもチャンスにつけたところはきっちりと伸ばすことができた」と5バーディー・2ボギーの「68」に納得顔だった。
得にグリーン上のスピードには「ソフトだがスピードが出ている。このグリーンで過去にいい成績を残しているのが自信になった。きょうのパッティングはとてもいい感触だった」とした。
全米プロで使用したシャフトの長いパターはすでに姿を消して、もっとも信頼するスコッティ・キャメロンのニューポートを再び手に持った。一方で、タイガーはパットの練習では“ウィルソン8002”を使用しているという。ちなみにウィルソン8002とはL字型パターの名器。それで打つのはパッティングの修正のためで、スコッティ・キャメロンに戻すと「とてもいいフィーリングになった」ということで再び実戦に投入した。
やはりエースパターに戻すのは「頑固なのかな…」と笑うタイガー。そういえば松山英樹も同様に、マレット型に変えたこともあるがやはりエースパターには大きなこだわりを持っている。
現在フェデックスカップ・ポイントランキング49位。まずは(70位までの)2戦目に出場し、30位までが出場できる最終戦への出場を決めたい。「ツアー選手権を目指す」と意気揚々で2日目以降に向かう。(文・武川玲子=米国在住)
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