<AIG女子オープン 最終日◇23日◇ロイヤル・トゥルーンGC(スコットランド)◇6649ヤード・パー71>
4日間で一番風が穏やかな天候となった「AIG女子オープン」最終日。63位タイから巻き返しを狙った畑岡奈紗は3バーディ・4ボギーの「72」。トータル14オーバーと伸ばせず、64位タイで今季最初のメジャーを終えた。
出だしの1番でボールに泥がつく不運もあっていきなりボギーを叩いたが、次の2番で3mにつけてバウンスバック。すぐさま取り返すとその後も一進一退。なんとか17番で8mを沈めてこの日イーブンまで戻したが、最終ホールでブッシュにつかまりボギーフィニッシュ。この日もオーバーパーでのラウンドとなり「惜しいところが多かった」と唇をかんだ。
「最低限予選通過して4日間プレーするという目標を達成できたのは進歩できた部分」としながらも、アンダーパーが1度もなかったこと、14オーバーという結果に「すごく悔しい」と厳しい表情を見せた。「4日間通してショートゲームでチャンスにつけられなかった。そして、つけても入れられなかった。パッティングとアプローチが課題かなと思います」と小技を修正点に挙げた。
一方で、「初戦のメジャーで飛距離も伸びているというのは実感できた。この飛距離は保ちつつ安定させていければ自分の武器になるかなと思いました」とショット面には手応え。他にも、「今週でリンクスの嫌なイメージも良くなってきた部分ある。残りのシーズンも風が強い週が出てきたら、今週ボールの打ち分けで学んだことができたら」と強風での戦いで学んだことは少なくない。
来週の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」は2年前に米ツアー初優勝を挙げた思い出の大会。そして来月10日からはメジャー2戦目「ANAインスピレーション」と大事なトーナメントが続く。「今週やったみたいに、いつも通りやるだけかなと思います」とメジャー初戦でも気持ちのコントロールはできていただけに、ここから米本土の戦いでもスコットランドでの経験を生かしたい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>