2017年より10月に韓国・済州島のナインブリッジで開催されていた「CJカップ」が、今年はネバダ州ラスベガスのシャドーリッジで10月15〜18日に開催が決定、24日にPGAツアーが発表した。
昨年、日本で勝利を手にしたタイガー!【写真】
シャドーリッジは18年にタイガー・ウッズとフィル・ミケルソン(ともに米国)が900万ドル(約9億5千万円)を懸けて戦った“ザ・マッチ”の舞台となったコース、トム・ファジオのデザインでラスベガスの高級リゾートカジノ、“ウィン”を経営するスティーブ・ウィン氏が作った豪華なコースで、ラスベガスのカジノがひしめくストリップからわずか15分に位置する。
韓国は現在、米国からの入国者に2週間の隔離を要請している。これはPGAツアーを主戦場にする選手にとって参戦は非常に厳しいのが現状。同大会の前週は「シュライナーズホスピタル・フォー・チルドレン」(10月8〜11日)がラスベガスのTPCサマリンで開催されるから、ラスベガスで2週連続開催となり、選手にとっては移動の軽減となる。
「CJカップの協力により今年は米国内での開催が実現した。これは選手にとってもゴルフ界にとってもすばらしいこと。大変感謝している」とPGAツアーのインターナショナル部門のタイ・ボトー副会長。
17、19年の大会覇者のジャスティン・トーマス(米国)は「CJカップはツアーの中でももっとも好きな大会の一つ。2度の勝利だけではなく韓国を訪れることを毎年とても楽しんでいるから今年はとても残念だが、来年訪れることを楽しみにしている」とコメントを発表した。
大会は昨年までと同じく出場78名でアジアンツアーの獲得賞金最上位の韓国勢、韓国ツアーから上位5名、また世界ランキングで韓国籍の上位3名が出場権を得る。
さて、こうなると気になるのは翌週に控える「ZOZOチャンピオンシップ」(10月22〜25日)のゆくえ。1カ月前の7月後半からこちらも米国内での開催が検討されており、その有力地としてロサンゼルス郊外の名門プライベートクラブ、シャーウッドCCの名前が上がっていた。こちらも以前にタイガー主催の「ヒーロー・ワールドチャレンジ」が開催されていたコース。しかし、その後1カ月経つが音沙汰なし。今も水面下で交渉が続いているのか、はたまたCJカップのように突如、開催発表がされるのか、こちらも目が離せない。(文・武川玲子=米国在住)
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