<ニトリレディス 初日◇27日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>
19歳ルーキーの勢いが止まらない。2週前に行われた「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝を果たした笹生優花が、屈指の難コースで開幕した「ニトリレディス」初日を1イーグル・4バーディ・1ボギーの「67」の5アンダーで回り、「こんなにいいスコアが出るとは思わなかったので満足です」と笑顔を見せた。
タイガーもマキロイもビックリ 笹生優花のドライバースイング【連続写真】
10番スタートの第1ラウンドはド派手にイーグル先行だった。13番パー5でティショットを左のセミラフに入れるも、そこから225ヤードのセカンドを5番ウッドで「1歩くらいでした」と、ベタピンに寄せていきなり2アンダー。15番ではグリーンを外しアプローチも寄らずにボギーとしたが、後半のアウトコースも圧巻だった。
2番で3mを沈めると、5番で「2歩」の距離につけ、6番では5m、7番ではグリーン外から12ヤードのアプローチを直接ねじ込んで、暫定首位発進を決めた。
「ドライバーがちょっと曲がっていたけど、セカンドがグリーンに乗っていたので、大崩れしなかった」と豪打を誇るティショットは満足のいくものとはいかなかったが、ラフからでも硬いグリーンに乗せるパワーを見せつけた。
会場の小樽カントリー倶楽部は距離も長い上に風も吹き、グリーンの硬さとスピードが選手を苦しめる。それでも「後半から風も吹いてきてちょっと難しかった」というなかでのバーディラッシュ。“女タイガー・ウッズ”の異名のとおり、他選手を圧倒した。
北の大地でものびのびとプレーする笹生。北海道での洋芝には「ターフが飛んで気持ちいい」。前日の夜には「ジンギスカンをはじめて食べました。普通に肉でした」と、クセのある羊肉も楽しんだ。すべてが新しいツアー転戦の中でも自然体で過ごしている。
まだまだ初日が終わったばかりで、午後組もプレー中だが、2試合連続優勝に向けて好スタートなのは間違いない。世界進出を夢見るルーキーが、北海道でもさらに一暴れを見せそうだ。
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