<ニトリレディス 最終日◇30日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>
国内女子ツアー「ニトリレディス」最終日は、朝から降り続いた雨によるコースコンディション不良・整備の影響で、当初の午前8時10分から大幅にスタートが遅れた。3時間30分遅れとなる11時40分ティオフの方針が出された時点で、同時に昨年ツアーに導入された『セカンドカット』が初めて適用されることも決定した。
ようやくスタート! 選手たちも準備運動開始【LIVEフォト】
4日間72ホールの競技を完走させるための決断だった。決勝ラウンドに進出した62人のうち、3日目終了時点でトータル1アンダー・27位タイまでに入った34人のみが最終ラウンドを戦えることに。それ以降(35位タイ)の選手は、第3ラウンドまでのスコアが最終成績となった。そしてクラブハウスなどで開始を待ちながら、プレーできなかった選手が、その複雑な心境を口にした。
35位タイで最終ラウンド進出に1打及ばなかった比嘉真美子は、海外での試合も含め自身初となる3日目終了時点でのカットに、「ここまで思うようなプレーができなかったので、最終日だけでもと思って、ベストを尽くそうと思っていた。アップもしていたなか、こういう形で終わるとは思わなかった」と残念そうな表情を浮かべた。
ただ選手として、この規定があることは理解しており、雨足も弱まらず、だんだんとスタート時間がずれ込んでいくなかで、「適用されるかも、というのは頭にはありました」と覚悟もしていた様子。そのうえで、「毎日いいプレーをしていないとセカンドカットがあるという勉強になりました」と、初めての経験を振り返った。
また地元・北海道出身で、こちらも1打及ばずカットとなった吉本ここねは、「すごい悔しい。全員やりたかったと思います。1打足らずだったので、悔しい気持ちでいっぱいです」。今年唯一となった地元大会を、“消化不良”で終えることになってしまった。
■日本女子プロゴルフ協会 トーナメント規約・規定(第9章 悪天候による短縮、中止等)
【第40条(競技コンセプト・セカンドカット)3項】
競技委員会は、規定ホール数終了及び競技成立のために、決勝ラウンドの人数を減らすこと(以下「セカンドカット」という。)ができる。なお、セカンドカットされた選手には、その時点の順位により賞金が支払われるものとし、 セカンドカット後の最少人数は30位タイまでとする。
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