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倉本昌弘の言葉にヒントあり? プロスポーツ本来の姿はいつ取り戻されるのか【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

ようやく女子ツアーの試合が続けて行われる。笹生優花が圧倒的な強さを見せつけ2大会連続優勝を果たした「ニトリレディス」から、「ゴルフ5レディス」、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」、「デサントレディース東海クラシック」と4試合続けての開催となる。コロナ禍で3月の開幕戦から中止が続き、第1戦は6月の「アース・モンダミンカップ」。第2戦が8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、1週空いてのニトリレディスだったが、少しはツアーらしい流れになってくるはずだ。
残念なのは、これまで同様いずれも無観客なのが決まっていること。開催するかどうか明らかにしていない(当初の発表のまま)その後の試合を含めて、観客を入れて開催する気配が、今のところ感じられない。
対照的に、国内シニアツアーはこれまで開催した3試合すべてで観客を入れている。特に、先週の「マルハンカップ」は、初日1707人、最終日2100人。その翌日行われた青木功、中嶋常幸、倉本昌弘のチャリティイベントが727人の観客を動員している。最終18番グリーンで、塚田好宣とのプレーオフを制した篠崎紀夫に贈られた温かい拍手と歓声は、観客の中で行われるプロスポーツ本来の姿を改めて感じさせるものだった。
観客の正確な数がまだ発表されていない時点での発言だが、シニアツアー主幹の日本プロゴルフ協会(PGA)倉本昌弘会長はこう言った。「コロナ禍でも1800人も来てくれた。お客さんも試合に飢えているし、我々もお客さんの前でプレーすることに飢えている。もちろん気を付けなければいけないことに気を付けつけて、きちんと(ウイルスを)恐れながら、協力し合いながら試合をやっていければ。シニアは(男子、女子に比べて)お客さんの数が少ないというのはもちろんあります。本当に感染が拡大しなかったかどうかは1週間経たないとわからない。でも、問題がなければ、2000人なら男子ツアーも女子ツアーも(観客を入れても)できることになる。むしろその2000人限定というところに価値を付ければいいんじゃないかと思います」。
対ギャラリーの感染拡大防止対策は、入り口での検温、マスク着用を義務付け、問診票と同意書への署名してもらい、ギャラリーバスの中止など。特に目立ったのは本数限定ではあったが日傘を無料配布したことだ。先着で初日1000本、2日目2000本、イベントで1000本。日傘をさせばソーシャルディスタンスを保てることは、東海地区を中心に小学校などでも行われている。熱中症対策と一石二鳥でもあり、これはPGAの予算で用意された。
完全隔離生活でも送らない限り、現状で感染リスクをゼロにすることは不可能だ。誰もが、リスクを最小限に抑えながら、ウイルスとともに生きていくことが必要とされている。その中で、いかに生活していくか。お客さんに見てもらうのが大前提のプロスポーツの世界では、その方向に動くのが当然なのだが、それがなかなか進まない。試合を行うという第一歩を踏み出したら、次は限定的でも観客に来てもらうこと。それを考えるのが当然のはずだ。
無観客ならリスクは少ない。だが、それでは何も始まらない。興行というプロスポーツの本質的な部分は、まったく取り戻せないことになる。
日本ゴルフ協会(JGA)主催の「日本オープン」、「日本女子オープン」、「日本シニアオープン」は、いずれも開催を発表しており、予選もすでに行われている。だが、いずれも一般非公開。しかも感染防止対策費用の増大とプロアマ中止を理由に賞金減額まで決めている。
会場の場所にもよるが、感染対策費用はかかるかもしれないが、観客を入れた時の費用(駐車場、ギャラリーバスの借り上げ、観戦スタンド、トイレなど仮設物設置など)と相殺に近いものになるとも予想される。大会中止よりは賞金を減らしてでも行ったほうがいいのはいうまでもないが、少しでも一般客を入れる方向でなぜ、進められなかったのか。
JGAオフィシャルウェブサイトでは「選手たちの素晴らしいプレーを観戦していただくことで、ゴルフの素晴らしさをお伝えする機会を失うことは、非常に厳しく苦しい決断でありました」と、3オープンのゼネラルプロデューサー戸張捷氏(JGA常務理事)のコメントが掲載されている。だが、ゴルフの素晴らしさを伝る機会をすべて失うのではなく、倉本会長がいうような方策もあったはずだ。
今週開催の「フジサンケイクラシック」が国内で行われる初戦で、その後の開催も正式発表には至っていない国内男子ツアーについては、無観客以外に外国人入国問題などもあって不透明な状態が続く。だが、9月以降、中止が発表されている2試合以外は開催される方向で動いている女子ツアーに観客が入れるのはいつになるのか。
ウイルス感染拡大の状況によって、決めたことを変えなくてはならなくなるのは仕方ない。だが、どこかで限定的でも観客を入れて行う決断をしなければ、先には進めない。プロのスポーツは、見てもらってナンボ。テレビやネットを通して見てもらうことも大切だが、直接、プレーを見てもらうこと。その機会を取り戻すための努力と決断を、早くしてほしいものだ。倉本会長の言葉も、その参考になるに違いない。(文・小川淳子)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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