<フジサンケイクラシック 3日目◇5日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566ヤード・パー71>
2年前にはじめて優勝カップを掲げた大会で、星野陸也がトップに返り咲いた。クラブやスイングに対して人一倍研究熱心な勉強家。「マネジメントを駆使して攻略するのが楽しい」と、難関コースは得意分野だ。
ボギー発進とつまずいても崩れない。「このコースはピンを攻めるだけではうまくいかない。ドロー、フェード、高い球、低い球、全部を使って攻略していく。ボギーを打っても、次のマネジメントをうまく切り替えるだけ」と、直後には8mを沈めて見事なバウンスバック。6番から3連続バーディを奪うなど勢いは止まらず、「67」と4つ伸ばしてホールアウト。混戦を抜け出し、トータル7アンダーで単独トップに躍り出た。
試合がなかった期間も、頭の中はゴルフでいっぱい。新スイングやクラブ研究に取り組み、「新しい発見がたくさんあった」とコロナ禍でも楽しみながら調整を行ってきた。一方で、不安要素として頭にあったのが世界ランクだ。
「どんどん下がっていくのをすごく気にしていて、はやく上げたいなと思っていました」。米国では6月にツアーが再開したが、日本ツアーでは本大会が1月以来の再開初戦。コロナ禍で世界ランクが凍結した際は117位だったが、徐々に下がり、現在は142位まで下降した。
そんな中、朗報が届いたのは今朝。10月に行われる米ツアー「ZOZO Championship」に本大会の優勝者が出場できることが決定した。「優勝してPGAツアーに出て、経験することはいっぱいある。早くそういう試合に出たい」と、この優勝でV字回復を目指したいところだ。2年前は、世界ランク341位で迎えた本大会で優勝。今年は日本のトップ選手として、世界の舞台を目指す位置にきた。
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