初日は火花を散らしたダスティン・ジョンソン(米国)とジョン・ラーム(スペイン)は、2日目はともに乱調。ジョンソンは「70」でからくも首位を守ったが、ラームは「74」と崩れ4打差8位タイへ後退した。
フェデックスカップ・ポイントランキング1位、2位の二人が独走するかと思われたが、勝負はそう簡単ではなかった。
同1位のジョンソンはティショットが不安定。フェアウェイを捉えたのは2度だけで5番を最後に後半は一度もなし。最終18番パー5は左セミラフからピン約10メー獲るに2オン。バーディを奪うとこの日イーブンパーに戻し、どうにかトップを守った。
一方のラームはバーディを奪ったのは5番の1ホールだけ。後半は15番パー3でティショットを池に落としてダブルボギーにするなど、その後も取り戻せなかった。
その中で大きく伸ばしたのはイム・ソンジェ(韓国)。同9位で初日は松山英樹と同組で4アンダーからスタート。第1ラウンドの「68」に続き第2ラウンドは「64」とこの日のベストスコアをマーク、安定したショットでグリーンを外したのは2回だけ。15番パー3で2メートル、16番は60センチにつけ18番パー5は9メートルに2オン、上がり4ホールで3つ伸ばして2位に浮上した。
2017年の年間王者、ザンダー・シャウフェレ(米国)も「65」で3位に浮上。4位にジャスティン・トーマス(米国)、そして「全米プロゴルフ選手権」チャンピオンのコリン・モリカワ(米国)も「65」と伸ばし、4打差5位タイに浮上した。
ジョンソンは「ひどいショットだったがマネジメントはうまくできた。フェアウェイに打たないとスコアにならない」とラウンド終了後には練習場へ直行。「ドライバーショットは最初の5発はひどかったが、そのあとはうまく打てた」と話した。
イムは「ここ数週間悪かったショットがよくなった。1500万ドル? そんなことは考えないでプレーする。でももし勝ったら…。まずアメリカに家を買って、あとは貯金したい」と笑った。
ハンディキャップ制を採用する本大会。もうスタートのポイント差は見えなくなったリーダーボード。1500万ドル(約16億円)のボーナスを懸けたし烈な戦いはここからだ。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>