<ゴルフ5レディス 最終日◇6日◇GOLF5カントリー みずなみコース(岐阜県)◇6571ヤード・パー72>
小祝さくらがトーナメントレコードのおまけ付きで、畑岡奈紗、勝みなみ、渋野日向子に続く黄金世代4人目の複数回優勝を挙げた裏で、同じ黄金世代の植竹希望(うえたけ・のぞみ)がトータル9アンダーまで伸ばし、自身最高となる6位タイでフィニッシュした。
植竹は今季2戦目の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で14位タイと上位に顔を出すと、翌週に行われたステップ・アップ・ツアー「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」でプロ初優勝。「ニトリレディス」の35位タイを挟んで今週と、今季は安定した成績を残している。
だが、ここまで来るのは簡単ではなかった。「アマチュア時代は7〜8試合に出させてもらって予選落ちは1回くらい。予選を通って当たり前だった」。だが、2017年にプロとなった後は予選通過もままならない。「ステップでもカットラインを気にするようになって…。悪循環にハマっていました。楽しくなかった」と苦しんだ。
そんな植竹を一変させたのがこのオフ。ディネッシュ・チャンド(フィジー)をはじめとした男子プロに手ほどきを受けて、ゴルフが変わった。
「マネジメントの考え方が変わりました。こんなにゴルフが簡単にできるんだなと思いました。大きいミスが減りました」
特にチャンドから言われたのが球筋を打ち分けること。「ドライバーから全部フェード、ドロー、低い球、高い球を打ち分けないとダメだと言われました。アプローチもイメージとしてフェード、ドローを出していけと」。こうして進化した結果が、今季の成績につながっている。
鍛錬の成果となる6位フィニッシュで勢いをつけて、来週はメジャー「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」に挑む。「いつも通り平常心でやりたいと思います」と、平常心を強調した22歳。新たな輝きを放ちつつある黄金は、世代10人目となるツアー優勝に向けてメキメキと力をつけている。
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