<日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 初日◇10日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6640ヤード・パー72>
「警戒しなくてもいいホールは、イケイケなイメージを持ちたい」。攻守のメリハリを意識し、攻めるホールでは「先週それでよくなったので、セカンドショットを直接入れる気持ちで打ちました」という原英莉花が、4アンダー・5位タイと好発進だ。
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「序盤は流れがあまりよくなかった」と4番パー4でボギーが先に来る展開となったが、その停滞ムードを「一点集中」の気持ちで変えた。「ダメなところばかりを気にするのではなく、(ボールを)置きたい場所に集中してプレーしました。最近は球筋ばかり気になって、目標を定められなくなっていたので」。それを強く意識するため、『セカンドショットを〜』と心に決める。
6番パー5は、エッジまで230ヤードの位置から4番ウッドを振りぬき2オンに成功。25mから2パットで決め、バーディを奪った。7番パー4も残り110ヤードから、OKバーディの位置へ。“勝負どころ”でカップを狙い続けた。
だが、その後2つ伸ばして迎えた14番パー3では一転、「アゲンストが基本風で、グリーンも手前から奥に下る形状で一番難しく感じる」と安全策でプレー。この難局をパーで切り抜け、「17番のバーディにつなげることができました」。守るところはしっかり守り、最後まで気分よくプレーできた。
このJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、かつて男子の「ミズノオープン」が行われていたコース。原はアマチュア時代に、師匠のジャンボこと尾崎将司のプレーを見るために訪れたこともあった。その時にこのリンクスに抱いた印象は「ラフがすごく長くて難しそう」。しかし今年は天候の影響でラフが伸び切らなかったうえに、グリーンが予想より止まることを確認。そのため練習ラウンドの時から「警戒するホールは警戒して、ピンポジによってはしっかり攻める」というイメージを作りあげていた。
今季開幕戦で5位タイと幸先のいいスタートを切った原だったが、その後は2戦連続予選落ちと苦しい時期も過ごした。だが先週の「ゴルフ5レディス」を6位タイで終え、「気持ちよく打てるまであと少しだと思います」と調子が上向いていることも感じとっている。
「今は自信をなくすプレーはしたくない。気持ちだけ先走って後悔しないように」。メジャー大会で好発進しても、2日目以降も冷静なプレーを心がける。しかし、ここぞの時には攻めに転じ、果敢にピンを…もとい、カップを狙っていく。(文・間宮輝憲)
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