<ANAインスピレーション 最終日◇13日◇ミッションヒルズCC(米国カリフォルニア州)◇6763ヤード・パー72>
今年初めての日曜日のラウンドは、渋野日向子にとって悔しいものとなった。海外女子メジャー「ANAインスピレーション」最終ラウンド。4アンダー・21位タイからスタートした渋野日向子は、「78」とスコアを6つ落とし、トータル2オーバーでホールアウト。最終的に51位タイまで順位を下げて、「最終日だったので、攻めのゴルフでアンダーが出れば、3日間の位置よりも上位に行けたらいいなと思っていた」という思いは叶わなかった。
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それでも前半は粘っていた。2番パー5では、花道からの3打目のランニングアプローチをピタリと寄せて、幸先良くバーディを奪った。しかし直後の3番パー4では、3打目のアプローチを寄せきることができず、2m弱のパーパットを外してボギーとしてしまう。
「私はあそこまで寄ればOKかなと思っていた。なのにパッティングでかすりもしなかったので、そこが私は一番悔しかったです」と振り返る。その後は4番から7番までパーオンしなかったが、何とかパーでしのいだ。160ヤードの8番パー3では、ようやく4mのチャンスにつくも、バーディパットは左を抜けてパー。
「ずっと乗っていなくて、やっと8番で乗った(パーオンした)。入りそうな距離ではあったので、あそこで決まっていれば流れは違ったんじゃないかと思います」。続く9番パー5でも5mのバーディチャンスを逃した。前半は1バーディ・1ボギーのイーブンで折り返す。
後半に入ると、「前半のゴルフが30、40点くらいだとしたら、後半はゼロに近いですね。むしろマイナスといっていいくらいのゴルフだった。(後半の)9ホールだけで3日間のゴルフを台無しにしてしまったかなと思います」と、集中の糸が切れてしまった。
10番を3パットのボギーとした後、12番でボギー、13番ではアプローチを失敗して4オン2パットのダブルボギー、14番でも3パットのボギー、16番もカップに蹴られボギーと、7ホールで6つスコアを落とす。最終18番パー5では、70センチのバーディパットを外し、後半はバーディなしに終わった。
悔しい感情で崩れそうになりながらも、笑顔を作りながら気丈に質問に答えた15分の会見。いま一番やりたいことを聞かれると、しばらく考えて「家族に会いたいです」と21歳の本音も。そして「ベッドにダイブしたいですね」と無理矢理笑い飛ばした。前日の「67」の笑顔あふれる姿から一転。本当に悔しい日曜日となった。
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