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メジャー大会でルーキーやダークホースが大躍進、なぜ? “選手権ならでは”の理由も??【記者の目】

プロ7年目の25歳、永峰咲希が2年半ぶりのツアー2勝目をメジャー舞台でつかんだ「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」。優勝後の会見では「最近は若い子と回る機会も増えたし、私たちは中堅になるのかな?(笑)」と話していたが、この大会も最近の女子ツアーを象徴するように、ニューヒロイン誕生を強く予感させる4日間となった。
このプラチナ世代はずっと笑顔でラウンドしてました【大会フォト】
11人が出場した昨年のプロテスト合格組は、うち9人が決勝ラウンドに進出。そのなかの1人、西村優菜は最終日を単独トップで迎えるなど優勝の最有力候補にもなった。また2位タイの田辺ひかりは、昨季の獲得賞金が0円。しかし、最終ホールのグリーン上まで優勝の可能性を残す活躍を続けた。
側から見ると複数年シードも得られる“メジャー”というビッグタイトルは、経験がないと萎縮してしまいそうなものだが、実際はどうなのだろうか? 1978年に本大会でメジャー初制覇を成し遂げた永久シード保持者の森口祐子の話も織り交ぜながら、“選手心理”に思いをはせてみた。森口はルーキーやダークホース躍進の理由について、3つの要素を挙げた。すなわち『コース』、『無観客』と『選手権という大会の特性』についてだ。
■コース
「このコースはリンクスのような造りで、形もユニーク。ホールを遮るものがなく開けていて、はじめはどこに打ったらいいかも分からない。日本にある一般的なコースとは視覚的なイメージも大きく異なります。そういった意味でルーキーの選手たちは、プロテストの時のマネジメントを生かせたのは大きいはずです」(森口)
この10カ月前、今回の会場となったJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部では、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストが行われていた。西村もその時のコースメモをしっかりとチェックし練習ラウンドで復習したという。また広島県福山市出身の田辺は、実家から車で40分というこの準地元のコースを、今年だけでも10回以上ラウンドし「細かい部分までしっかりと頭に入っています」とコース攻略への自信を口にしていた。
優勝した永峰も「景色が日本ではそうそうないコース。ボールが落ちるところも見えないし、グリーンもホールごとに特徴がある」と優勝後に語っていた。こういう言葉を踏まえると、やはりよくある林間コースよりも、事前にプレーしていたことによって有利な点は出てきそうだ。
■無観客
「ギャラリーがいないことで、特にルーキーはアマチュアの試合とあまり雰囲気が変わらないなかでプレーできているはずです。ツアー経験を積むと、声援が気持ちの張りになる場面を何度も味わうのですが、最初は戸惑う部分もあります」(森口)
これについては、こんな声も聞くことができた。2日目に「66」をマークし2位まで急浮上したルーキーの澁澤莉絵留は、「73」とスコアを落とした3日目のラウンド後、「昨日までと違って、カメラや人(記者、関係者)の数も増えたので少し雰囲気が違いました」と話した。もちろん観客はいないため、この日澁澤の組についていたのは十数名だったが、それでも「雰囲気の違い」を感じるほど。これが本来ならば数百人に膨れ上がるため、そのプレッシャーの差を推し量るのはたやすい。
■選手権の特性
上記した話は、これまでにも話題に挙がっており、その推測を補強する役割として有効なものだ。そして記者が『なるほど』と思ったのが、次の森口の言葉だった。
「(女子プロ)選手権は、協会(JLPGA)が主催してプロだけが参加する、いわば“身内の1番”を決める大会。そのため会場の雰囲気も、普段と大きく変わらない。同じ日本タイトルでも『日本女子オープン』は、敷居も高く、選手としても“普段とは雰囲気が違う”という感じがします」
確かに女子オープンは、主催する日本ゴルフ協会(JGA)のロゴを会場の至るところで目にし、アマチュアも多数出場。JGAが選出するナショナルチーム(日本代表)が、そのユニホームを着てプレーするなど、見る側としても独特な雰囲気を感じる。選手権で初日首位に立った青木瀬令奈が「(協会)会員である以上、ほしいタイトル」という話し方をしていたが、同じ“日本一”を目指す大会でも、選手のそれぞれの大会のとらえ方は異なるのかもしれない。

これらの分析をしてもらった後、森口にメジャーで初めて優勝争いをした時の心境を聞いてみた。すると「私は何も考えず、ピンだけを見ていましたね」という答えが返ってきた。「プロ生活が長くなるにつれ、“情報過多”になるものなんです。まだ打ってもいないボールの行方に期待したり、あるいは最初からがっかりしたり。プレッシャーとナーバスは似て非なるものです」。
田辺は最終日を迎える前に「自分に期待していないので(メジャーの)重圧は感じない」と自らのプレーだけに集中することを誓った。今回は『プレーしたことのあるコース』で、『これまでと変わらない環境・雰囲気』のなか、『重圧をものともせず真っすぐ、積極果敢に攻め続ける』ことができた。だが何年か経った後、同じ言葉を口にできるかは分からない。
もちろん、久しく続くこういった若手の台頭の要因を明確に結論づけるのは難しい。ただ少なくとも、こういった要素がガッチリ絡み合った大会で、若い選手がノビノビと上位でプレーしたことは紛れもない事実として残った。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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