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最難関ホールで大逆転 永峰咲希の勝利を支えた長いパー3攻略と二つの“流れ”【辻にぃ見聞】

今季初の公式戦となった「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」はプロ7年目の25歳、永峰咲希が逆転優勝を飾った。首位と2打差の4位タイからスタートし、前半だけでスコアを3つ伸ばし逆転勝利。メジャー初優勝を可能にした理由を上田桃子、小祝さくららを指導する辻村明志コーチに聞いてみた。
永峰咲希のクラブをのぞき見【写真】
■難コースでの6位からの流れと、アーメンコーナー攻略の流れ
今回のコースはリンクス風のコースといわれていたが、最大のポイントはピンポジションにあった。「予選ラウンドの2日間は易しいピン位置で、バーディが多く出て好スコアが出ましたが、3日目はマウンドにかかっていたり“引っかけ問題”が増えて、最終日はさらに選手を誘うような位置にカップを切ったり、引っかけ問題が増えました。その中でボギーを最小限に抑えたのが大きいです」と辻村氏は永峰のプレーを振り返る。
4日間通してメジャー大会でボギーが6つ。1日で換算すれば1.5コ。それに対し、「バーディを18コ獲っているんです。6年間シード選手としてやっていますし、総合力があるからこそ。今回はコースの肝を抑えたのが勝因です」と辻村氏は分析する。
ではその肝はどこか。4日間を通して最難関となったホールは9番パー4、そして3番目の難易度、最終日は最難関となった8番パー3、この2ホールの流れが決め手だった。7番までに4つ伸ばし首位を独走するかに見えたペ・ヒギョン(韓国)が8番でティショットを奥のラフに打ち込み、バンカー超えでピンが一番奥という、どうにも寄らない状況に陥りダブルボギー。これに対して永峰はバーディ。180ヤードで風も吹き、ピンの位置も難しい状況で一気に流れが変わった。
さらに9番は4日間通して最も難しかったホール。右ドッグレッグのパー4で、右には池、左にはバンカーとラフ。「飛ばし屋にとっては打ちにくいホールでプレッシャーがかかります。8番で耐えて、余裕を持ってティショットを打ちたいところでヒギョンさんのプレッシャーは倍増。対して永峰さんはここをパーで切り抜けた。前半で伸ばし8番、9番で耐えて後半に入るという誰もが狙っていた流れをつくって、さらに10番、11番でも永峰さんはバーディ。この4ホールで一気に主導権が移りました」。
もう一つの流れは「ニトリレディスで6位に入ったのも永峰さんにとっては大きかったと思います。あの難コースでの上位フィニッシュも自信になっていたのではないでしょうか」。難コースに対する勝負の流れができており、さらには今大会のアーメンコーナー、8〜10番で流れをつかんだことが勝負を決めた。
■160〜190ヤードのパー3で落とさずに逆に稼いだ
流れという意味では、プロになってツアー本格参戦後、一度もシードを落としていない永峰の経験が生きたといってもよさそうだ。飛距離が出るパワータイプではない代わりに、「特にどこかが極めて秀でているわけではないかもしれませんが、言い換えれば総合力があるということ。スイングもゆったりしたテンポで、“間”がズレない。大きな間でスイングするからショットの安定感があります」と、各選手が苦戦したコース特有の長いパー3でも本来の安定感のショットで苦しむことはなかった。
今大会のパー3は16番の160ヤードがもっとも短く、8番が180ヤード。3番と14番が190ヤードと女子ツアーの中では屈指の長さ。そこを最終日の8番でのバーディを含み4日間通じて3アンダー。しのぐどころかスコアを伸ばしたのが勝因でもあった。「長い上にグリーンの傾斜がきつい中で、そこでスコアを落とす選手が多かったです」という中での3アンダーが、メジャー優勝の下地をつくっていた。
ショットで大ケガをせずに、さらにパッティングも要所を締めた。「3〜5メートルくらいのパッティングが決まっていました。全体では上位ではなかったかもしれませんが、チャンスをものにしていました」と、4日間通してのパッティングは18ホール平均「29.5」で際立って少ないわけではなかったが、ピン位置に対してバーディが獲りやすいところにつけて、ミドルレンジを決めるという好循環で乗り切った。
2位に入った田辺ひかりや木村彩子といった選手を含め、「黄金世代出現からの波で、相乗効果が生まれて、誰が勝ってもおかしくない。新人でも物怖じしないから次は誰が勝つのか予想するのが難しいですね」と辻村氏。「シードを外さずに、チャンスが巡ってきたところで勝てた。ブレない安定感と勝負の流れを切らさないこと。経験も生きた勝利ではないでしょうか」。地道にやっていれば、メジャーでも勝てるということだ。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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