<キャンビア・ポートランド・クラシック 事前情報◇16日◇コロンビア・エッジウォーターCC(米オレゴン州)◇6467ヤード・パー72>
米西海岸を襲っている山火事は、オレゴン州でも猛威を振るっている。開催コースのコロンビア・エッジウォーターCCでは青空を見ることができないほど深刻な状況だ。
これが日本のエース・畑岡奈紗のドライバースイング【連続写真】
前日に72ホールから54ホールへの日程短縮が発表されたが、16日午前には日本のエース・畑岡奈紗が欠場することを決断。マネジメント会社を通じて以下のコメントを発表した。
「大気汚染への不安から大事をとって今週の大会への出場を取りやめました。コロナ禍でも大会を開催してくださったスポンサー様及び大会関係者の皆さまには感謝の気持ちをお伝えするとともに大会のご成功を心から祈念しています。また次回この大会に出場できることを楽しみにしています。なお、ポートランドに入ってから受けたPCR検査結果は陰性でした」
14日(月)には、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)も「あれだけ火事に近く空気が悪いポートランドでプレーすることは安全だと思えない」として欠場を発表している。ヘンダーソンは前週のメジャー「ANAインスピレーション」でプレーオフに敗れたものの2位で終えるなどゴルフは好調を維持。さらにこのポートランド・クラシックは15年、16年と連覇を果たした大会だけに苦渋の判断となった。
「コロナウイルス感染拡大防止のLPGAツアーの取り組みは素晴らしいもので、安心してツアーに出場できる。でも現在の西海岸一帯の大気汚染は大変危険だと感じ、非常に残念です」とカナダのメディアに話したヘンダーソンは、自宅のあるフロリダへと戻った。
渋野日向子をはじめ日本勢5人は出場の予定。18日に始まる第1ラウンド で渋野は午後1時54分(日本時間19日午前5時54分)にクリスティーナ・キム(米国)らと1番からスタートする。この他、河本結、山口すず夏、野村敏京、上原彩子が参戦する。
米西海岸の山火事は現在もその勢いが衰えず、ロサンゼルス近郊でも白い灰が雪のように舞う状態が続いている。そのためカリフォルニア、オレゴン州ともに住民には「自宅に留まるように」との注意勧告も発令されているほどだ。
ただ週末に向けて雨の予報もあるので、「開催コースでも少し状況が良くなる」との希望を持たれている。コロナウイルス感染、大気汚染と次から次へと難局が襲うが、選手、関係者らが安全に過ごせることをただ願いたい。
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