<日本女子オープン 初日◇1日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇6761ヤード・パー72>
ここまで好調が続く小祝さくらが、今季2戦目となるメジャー大会でも上位発進した。6バーディに加え、ボギーなしと完璧なラウンド。首位のイ・ナリ(韓国)とは2打差の6アンダー・単独2位につけた。
青空と小祝さくら 転ばないでね!【大会フォト】
午後組でスタートした初日。もはや“代名詞”ともいえる安定感抜群のゴルフでリーダーボードを駆け上がった。1番パー5で、グリーン左手前15ヤードからのアプローチを3mに寄せてバーディを奪うと、4番で4m、8番で5mのミドルパットを決め3アンダーまで伸ばした。後半に入っても11番でチップインバーディ。12、17番でもチャンスを決めて、貫禄の「66」をマークした。
「何ホールかボギーになりそうなところもありました」と、ティショットがグリーンを外れた13番パー3や、セカンドショットをひっかけた16番パー4などピンチも訪れたが、要所でしっかりとパーを拾った。「明日は朝も早いのでスタート前にしっかり調整します。きょうのことは忘れて、新たな気持ちでプレーしたい」。まだ初日が終わっただけとあって、この日のスコアは気にせず、明日も集中力を高めてラウンドに向かう。
予選ラウンドは、笹生優花、古江彩佳と今季優勝カップを掲げている選手が集まる注目組入り。圧倒的な飛距離を誇る笹生とは優勝を争った「ニトリレディス」最終日、前戦の「デサントレディース東海クラシック」2日目に続き、3度目の“直接対決”となった。スーパールーキーの迫力あるプレーにもすっかり慣れたのか、「初速というか当たった音がすごいので、彩佳ちゃんと『すごい音だね〜』と話していました」とのんびりとした口調が変わることはなかった。
さらに、6位になった今季の公式戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」の時には、大舞台を前にしても「メジャーという意識はありません」と堂々としたものだったが、それはこの日も健在。「今週もメジャーということを忘れていました。頭の中になかったです」。組み合わせ、大会にかかわらず、どんな状況でもマイペースを貫ける強みがここでもいかんなく発揮された。
開幕前の練習ラウンドで不安を感じていたショットも、松森彩夏のキャディを務めるため会場入りしていた辻村明志(はるゆき)コーチにチェックしてもらったことで解消し、「安心してプレーできました」。この時に指摘された、スイング時に体の軸が右に傾くクセの再発には要注意だが、「このコースのカギ」と分析するフェアウェイキープにまずは注力していく。(文・間宮輝憲)
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