<スタンレーレディス 最終日◇11日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6572ヤード・パー72>
第1ラウンドを3オーバー・31位タイで終えていた笹生優花が、ツアートップを快走する今季5つ目のイーグルを奪うなど「68」をマーク。終盤の2つのボギーで優勝争いには絡めなかったが、トータル1アンダー・12位タイで2日間のラウンドを終えた。
イーグル奪取の秘訣!マキロイがお手本の笹生優花のドライバーショット【連続写真】
台風14号の影響で中止となった前日は「寝ていました」と、予告通りしっかりと休養。さらに会場近くの名物でもあるウナギを2人前食べ、スタミナも補給した。「高級そうなイメージがあるので、これまであまり食べてこなかったですけど美味しかった。『これがウナギなんだな』って。最後は(量が多くて)苦しかったですけど(笑)」と、いい1日を過ごせたようだ。
すると、そこで蓄えたパワーを翌日のコースでしっかりと発揮した。第1組でスタートすると、1つスコアを落として迎えた3番パー5(487ヤード)で残り233ヤードのセカンドを3番ウッドでピン7mの位置に乗せる。そして、これを沈めて一気に2つスコアを伸ばした。
これが今季出場8試合で5つ目のイーグル。「アマチュアの時から、パー4のセカンドショットが入ってのイーグルはあまりなくて、ほとんどパターで獲ってきました」というように、ここまで“偶発的”なものではなく、しっかりとパー5で記録してきたことも自力の証といえる。
1988年のツアー制度施行後、年間最多イーグルは森田理香子(12年)、穴井詩、テレサ・ルー(ともに13年)が記録した11個。森田は34試合、テレサは31試合、穴井は33試合で記録したことをみても、笹生のハイペースぶりがうかがえる。「昔からイーグルは少なくはない…、多いですね」と話すが、それはプロ入り後も変わらない。今シーズンは2020、21年が統合され、来年の試合数はまだ不透明だが、仮に今年予定された当初の試合数が確保されるとなると、51試合で32個近くのイーグルを奪う計算になる脅威のペースだ。
次戦は東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)で行われる「富士通レディース」に出場を予定する。「10年くらいゴルフをやってきましたが、今週よかったから、来週につながると考えたことはない。昨日できたことが、次のラウンドでできるかは分からないので」。気持ちも新たに次の大会に向かっていく。(文・間宮輝憲)
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