<富士通レディース 事前情報◇15日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6659ヤード・パー72>
頸椎(首)捻挫のため、出場権を持っていた10月の「日本女子オープン」を含む3試合の欠場を余儀なくされていた安田祐香が、今週の「富士通レディース」で復帰する。
大人っぽい!安田祐香の貴重なプライベートショット
昨年のプロテストに合格した安田は、今季開幕戦の「アース・モンダミンカップ」から5試合に出場。「ニトリレディス」、「ゴルフ5レディス」で19位タイに入るなど、通算456万6000円を獲得していた。
だが、9月の「デサントレディース東海クラシック」の練習日にコースへ向かおうとした際、「突発的な」首の痛みを感じて練習ラウンドをキャンセル。ケアに努めたものの、1日経っても「スイングができる状態ではなく」欠場を決断した。医者には「捻挫」と診断されたものの原因は分からず、結局3試合を欠場することとなった。
痛めてから約10日間は「横を向くのも痛い」と練習もできない日々。そこから少しずつ練習量を増やし、ようやくラウンドができたのは一昨日、今大会の練習ラウンドだった。「スイングには問題ないですが、まだ怖さはあるかもしれません。練習ができていない不安もありますし、試合に出てみてという感じです」。もちろん本調子とはいかないが、それでも表情は明るい。
「ゴルフができるのは幸せですね。まだまだ練習していても思うようにはいきませんが、プレーできるのはとてもありがたいことだと思っています」。ゴルフを遠ざけることはせず、欠場した日本女子オープンはテレビで観戦した。「原(英莉花)さんと小祝(さくら)さんの戦いは見ていて楽しかったです。ファンとして観戦していましたね」。人のプレーを見ていれば、やりたくなるのが性。そういった“ウズウズ”から解放された今は晴れやかな気分だ。
焦りもなくなった。「最初はそういった気持ちもありましたが、私はデビューしたての選手。これから先もあると思うので、いい経験だと思って。気づけて良かったなと思うようにしました」。今回のケガから肩に力が入りやすいことが分かり、呼吸の仕方を見直すなど前向きにとらえて、より良い方向に進もうとしている。
今週はかなり気温が下がる予報も出されており、「寒くなるのは怖さがあります」と復帰戦としては決して良いコンディションとは言えない。しかし「出るからにはいい成績を出せるように頑張りたい」と気持ちは強い。ようやく復帰した注目ルーキーは、プラチナの輝きを取り戻すべく、一段階ずつギアを上げていく。(文・秋田義和)
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