<ザ・CJカップ@シャドークリーク 事前情報◇13日◇シャドークリークGC(米ネバダ州)◇7527ヤード・パー72>
元世界ランキング1位のブルックス・ケプカ(米国)が今週の「ザ・CJカップ@シャドークリーク」で約2カ月ぶりにツアー復帰する。最後にプレーしたのは8月。昨季のレギュラーシーズン最終戦、「ウィンダム選手権」に出場したが予選落ち。その前週のメジャー「全米プロゴルフ選手権」ではプレー中にトレーナーからマッサージを受けるなど、左ヒザと左腰の痛みを訴えていた。
ブルックス・ケプカは、ワイドスタンスでぶっ飛ばす!【連続写真】
「この2カ月はほぼリハビリと休養に充てた」とケプカ。欠場している間に世界ランキングは11位まで下がった。ケプカの左ヒザは昨年の今大会が大きな要因。その直前にステムセルの手術を受けてからの復帰戦だったが、プレー中にコンクリートの上で足を滑らせて左ヒザを再び痛めると、そこから3カ月の欠場となった。今年2月には復帰していたが、左ヒザの負傷は左腰への負担に繋がった。
6月のツアー再開後に復帰したが「7月のメモリアルの頃が最悪だった。全米プロでもあまり良くなくて、どんどん悪化していった」と明かす。19-20シーズンは13大会に出場して、8月の「WGC-フェデックス・セントジュード招待」で2位タイに入ったが優勝はなし。
「このケガでほんとにひどいプレーになってしまった」と話す。2カ月間のリハビリ中にはプラズマ注射をヒザに、コルチゾン注射を腰にそれぞれ打った。結果は「100万倍良くなった」。もし効かなければ手術も考えていたとし、その場合は復帰に9カ月を要したという。
ケプカがボールを打ち始めたのはわずか10日前。前週は同じラスベガスで、スイングコーチのブッチ・ハーモンの元を訪れ、ショットの調整を行った。今週の「ザ・CJカップ@シャドークリーク」を戦った後は「ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド」には参戦せず、再びリハビリに戻る。
そしてマスターズ前週の「ヒューストン・オープン」(11月5〜8日)に出場し、「マスターズ」(11月12〜15日)に臨む。ツアー7勝中4勝がメジャーという、メジャー男のケプカが復活するか、まずは今週のプレーに注目だ。(文・武川玲子=米国在住)
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