<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇22日◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073ヤード・パー72>
全米オープン終了時の日本ツアーメンバー世界ランク上位7名の資格で今大会の出場権を得た石川遼は、後半「罠」にはまり1オーバー・64位タイのオーバーパー発進となった。
石川遼が2020年ドライバースイング 理想に掲げるのは…【連続写真】
ラウンド序盤の11番でボギーを喫したものの、その後はパーを並べていった石川。するとそのガマンが実り、後半の2番パー5は3打目を2mとピンに絡めてこの日初バーディを奪った。さらに4番パー4でも1つ伸ばし、ここでアンダーパー圏内へと浮上した。
しかし、その直後に落とし穴が待っていた。5番パー5で「スイングのミス」からティショットが大きく左に出ると、これがたたってダブルボギー。再び1オーバーへと戻されるシーソーゲームになってしまった。「パー5に罠があることは分かっていたし、そこは悔しい。アンダーパーで回れたと思うし、何とか残り3日間で巻き返せれば」。結局その後バーディが来なかっただけに、この2つ落としてしまったホールが脳裏に焼きついてしまった。
フェアウェイキープ率は76.9%で、パーオン率も61.11%もまずまずといった数字を記録した。ただショット面に関しては「悪くなかったけど、すごくいいかと言われると、そうでもない。ただ新しいことをやっているなかでの試合なので、自分でも受け入れている」と取り組んできたことをしっかりと発揮するため、さらに調整を重ねていく。
このシャーウッドCCは、石川いわく「敷地面積が少し狭い」と感じるコース。そのなかでの戦い方については、「毎ホール350ヤードを飛ばすことがアドバンテージになるとは思えない。今週はアイアン。セカンドショット以降で組み立てる、そういうゴルフが求められると思う」とイメージする。「だから(ブライソン・)デシャンボーはいないのかな(笑)。コースで選んでいるとしたらクレバーですね(笑)」と、今最もホットな飛ばし屋の名前も出しながら、ショットのキレの重要性を再確認した。
そしてこの事実こそ、「自分は将来、そういう(セカンドショット以降で組み立てる)ゴルフ(が理想)かなと思っている」と日頃考えている自らを奮い立たせる大きな要素になる。このセッティングで「どんどんどんどん勉強したい」という気持ちが増すばかりだ。今大会は予選落ちがないため、棄権さえしなければ4日間戦うことができる。それでも「上位で終わった方が勉強になることがあるので、その位置でやりたい気持ちは強い。やっていてすごく楽しいですし、いいコースだなと思いますね」としっかり結果も追いながら、今後に生かす“プラスα”を持ち帰るつもりだ。
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