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男女のツアーの違いはどこに？　男子を盛り上げる施策は？【香妻琴乃×陣一朗・姉弟対談】

新型コロナウイルス感染拡大により、予定通りのスケジュールが行えていない国内ゴルフツアー。そんなときだからこそ、普段なかなか交わることのない香妻琴乃・陣一朗の姉弟対談が実現！　幼少期の話から、究極の二択までとことん語り合ってもらった。今回は男女のツアーの違い、そしてツアーが発展するための2人の考えとは。
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■女子と男子の違い
香妻琴乃（以下：琴乃）：女子ツアーと男子ツアーの違いってなんだと思う？
香妻陣一朗（以下：陣一朗）：やっぱり女子の試合はギャラリーも多いし、選手にスポンサーさんもいっぱいいるよね。観に行ったときに俺らのツアー会場とは雰囲気が全然違うって感じた。華やかなところでプレーできていいなぁって思うよ。ギャラリーの反応一つとってもそうだしね。
琴乃：（男子ツアーの試合に）1、2回応援に行ったことあるけど、（ギャラリーが少なくて）私とお父さんと2人だけでずっとついて回っている感じだった。
陣一朗：男子がそんな感じだから、余計にいいなぁって思うよね。華やか。人がたくさんいるし、うらやましい。
琴乃：どうやったら男子ツアーのギャラリーを増やせるんだろう？　ゴルフ界全体が盛り上がるようにならないとだよね。
陣一朗：一番は選手一人ひとりが活躍することだと思うけど、なんせ女性のファンが少ない。普通、野球とかサッカーとかプロスポーツって女性ファン多いのに、男子ゴルフはそれが少ないよね。
一つは他の競技と比べて、試合が観にくいと思う。歩いていかないと行けないのは大変だよね。だから、固定して観られるようなブースを作るとかいいかも。そういうのがあれば、もっと女性も観に来やすいのかな。
琴乃：男子のツアーでも「サマンサタバサ レディース」みたいに女性ウケするゴルフ以外のイベントがあってもいいよね。かっこいいだけじゃなくて、イベントでも楽しませる。
※編集部注：「サマンサタバサ レディース」は特設ステージが作られ、ミュージシャンやお笑い芸人などがラウンド後にパフォーマンスを披露する。過去には三代目J Soul Brothers 今市隆二・登坂広臣や品川庄司らが出演。また、同社のバッグのセールが行われるなど、ゴルフツアーらしからぬイベントが毎年行われている。
陣一朗：あの試合ってすごいよね。3回くらい観に行ったけど、本当に面白い。芸能人もいっぱいいるしね。
琴乃：お笑いライブもあるし。そういうイベントがあってもいいのかなって思うかな。そういうのがあると、インスタ映えするから女性ファンも来やすいと思う。そういえば、陣はYouTube（https://www.youtube.com/channel/UC9k6kfqOXF7HhClooud9q2g）やっているけど女性ファン増えた？
陣一朗：いやいや増えないよ（笑）
琴乃：おじさんがいっぱい？（笑）
陣一朗：ファンは増えたよ。めっちゃ声かけられるようになった。今までだったら、空港とかで話しかけられることなかったけど、最近はラウンジとかで結構ある。大体おじさんだけど（笑）
琴乃：笑
陣一朗：「YouTube見てます」って言われて、「ありがとうございます」っていうやりとりが増えたかな。おじさんだけど（笑）
琴乃：まぁ、まずはね。
陣一朗：だって、俺のYouTubeの視聴者の男女比率、女性3％くらいしかいないもん（笑）男性97％みたいな、女性はほぼ見てない（笑）増えてほしいけどね、女性ファンも。何とかファンを増やせるように頑張るよ。
香妻琴乃（こうづま・ことの）/1992年4月17日生まれ、鹿児島県出身。3歳でゴルフを始め、幼少時代は横峯さくらの父・良郎氏が主催するめだかクラブに在籍。中学から日章学園に進学してさらに腕を磨いた。2011年のプロテストに一発合格しツアーに参戦すると、14年に才能が開花。出場試合が限られる中で2位タイに2度入るなど成績を残し、初シードを獲得。18年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」で念願のツアー初優勝を果たした。
香妻陣一朗（こうづま・じんいちろう）/1994年7月7日生まれ、鹿児島県出身。2歳の頃からクラブを握った。横峯さくらの父親である良郎氏主宰の「めだかクラブ」に入り、女子ツアーで活躍する姉・琴乃とともに腕を磨いた。日章学園の3年時には「日本アマ」3位などの実績を残し、松山英樹らとともに「世界アマ」の代表に選ばれた。2012年にプロ転向。19年は22試合中19試合で予選通過と安定感を発揮し、ランキング33位で賞金シードを獲得している。

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