<ZOZOチャンピオンシップ 最終日◇25日◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073ヤード・パー72>
最終日に「74」とスコアを2つ落とし、トータル5アンダー・63位タイという結果に終わった石川遼だが、これまでの取り組みに対する手応えも感じられる4日間になったようだ。
天を仰ぐ選手…なんで?【大会フォトギャラリー】
強い冷え込みと雨が降るなかでのラウンドで、1バーディ・3ボギー。そんな1日のなかで特に悔やんだのが、パーにしてしまった後半2番パー5の3打目と、ボギーを喫した最終9番パー4でグリーン右サイドのバンカーに入れてしまったセカンドショットだった。
「(2番ではピンとは違う)下の段に乗せてしまった。これと右のバンカー(に入れた)最終ホールが今週の悪い2打だった。200何打打ったなかで、この2打が悔しい。最後の9ホールに集約されてしまったのは残念ですね」。だが一方で、大会を通じてこんな実感を得ることもできた。
この大会ではティショットでも積極的に3番ウッドを握り、安定性を重視する“新スタイル”を求めてプレーしたが、そのメドが立った。「5番ウッドより下のクラブでのスイングエラーが小さくなってきた。次はスイング自体をコントロールできるクラブのなかに3番ウッドを入れていければ。それができて、その後のステップがドライバーかなと思う」。3番ウッドを多用した今週のティショットで、フェアウェイキープ率は69〜77%に収まった。この結果も踏まえ、ここからは大きいクラブでのスイングにブラッシュアップを図っていく。
この後はすぐに日本へ帰国し、2週間の自主隔離期間に入る。それが明けるのは、最短で11月12日から始まる「三井住友VISA太平洋マスターズ」の開幕前日。そのため出場については「飛行機が着けば、物理的には間に合う。エントリーの締め切りは11月の頭くらいなので、そこまではゆっくり考えたい」と、状況をみながら可否を決めていくことになりそうだ。
2週前に「日本オープン」を終え即渡米。すぐに先週の米国での試合に出場し、また日本へ“とんぼ返り”。こんな過密スケジュールを過ごしたが、ようやくこれで一区切りとなる。「行ったり来たりになったとしても、今の自分は日本オープンもZOZOも出たかった。1試合1試合が大事。練習ももちろん大事ですが、試合になるとできないことは多い。新しいスイングに取り組んでいる時は、試合でできるようになっていくことが大事。できる限りの試合には出たい」。米国での72ホールで新たに発見したものを、今後に向けての新たな材料にしたい。
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