映画「007」シリーズの初代ジェームズ・ボンド役などで活躍した名俳優、ショーン・コネリーさんが大西洋のバハマの自宅で亡くなった。90歳だった。
日本が誇る名優 “あぶない刑事”コンビのプレー写真はこちら!
スコットランドのエジンバラ出身のコネリーさん、実はゴルファーとしてもその名を知られていたという。ゴルフを始めたのは「ちょうど初のボンド役に出会ったころ」、1960年代の初めだった。「故郷のすぐ近くには世界で最も歴史のあるセント・アンドリュースがあるのに、どうにもリンクスゴルフにはなかなか興味が持てなかった」と話している。
それが映画「007」シリーズの「ゴールドフィンガー」を撮影でスコットランド北部に滞在していたとき、ロイヤル・ドーノックでのゴルフがコネリーさんのリンクスへの思いを変え、「以来、すっかりリンクスの虜になってしまった」。
1964年、「私のゴルフはプロたちと一緒にプレーするに十分な腕前になった。アメリカでトーナメントを開催するビング・クロスビーから招待を受けた。これはスコットランドでプロアマ戦を開催する大きなきっかけとなった」と、その年のセント・アンドリュースでの全英オープンの翌週にロイヤルトゥルーンでセレブを集めた華々しい大会も開いた。
1975年に2度目の結婚後はスペインのマーベラに移住したが、「なぜならたくさんのゴルフコースがあったからだ」と語っている。
ハリウッドのあるロサンゼルスではセレブが集まるベルエアーカントリークラブで度々プレーする姿があったが、有名だったのは必ず自分でバックを担ぎ歩いてコースを回ること。どんなキャディコースでもそれは貫いたのだという。「ゴールドフィンガー」でキャディバッグを担ぎプレーする姿は、なんとも格好良かった。
晩年はバハマで過ごしたコネリーさんはアーノルド・パーマーらとも親交があったから、今ごろはきっと天国でまた一緒にプレーしているのかもしれない。RIP(安らかにお眠りください)。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>